発売日 2021/05
判型 A5判 ISBN 978-4-336-07072-2
ページ数 481 頁 Cコード 3015
定価 8,140円 (本体価格7,400円)
本巻には、
・中国法相宗の基『成唯識論掌中枢要』に反論する『通六九証破比量文』、
・最澄が送った想定問答集に対する徳一の反論にさらに反論する『決権実論』、
・南都六宗の超克を宣言する最澄畢生の書『法華秀句』(巻上、巻下)、
を執筆年順に収める。
徳一との論争は、最澄の死をもって、幕が下りる。
大竹晋 (オオタケススム)
1974年、岐阜県生まれ。筑波大学卒業。博士(文学)。
現在、仏典翻訳家。
【著書】『宗祖に訊く』『大乗起信論成立問題の研究』『大乗非仏説をこえて』『セルフ授戒で仏教徒』(以上、国書刊行会)、『唯識説を中心とした初期華厳教学の研究』『元魏漢訳ヴァスバンドゥ釈経論群の研究』(以上、大蔵出版)、『「悟り体験」を読む』(新潮選書)、『悟りと葬式』(筑摩書房)、『仏のなりかた』『菩薩は女性を愛せるか』(以上、春秋社)など。
【訳書】『十地経論Ⅰ・Ⅱ』『大宝積経論』『能断金剛般若波羅蜜多経論釈 他』『法華経論・無量寿経論 他』(以上、『新国訳大蔵経』大蔵出版)、『現代語訳 最澄全集』全四巻(国書刊行会)など。
凡例
『現代語訳 最澄全集』を読むための基礎知識
通六九証破比量文
決権実論
法華秀句――巻上、巻下
解題
付録1 『法華去惑』――『法華去惑』にあって『守護国界章』巻中にない文
付録2 円珍『辟支仏義集』から回収される賓『助照法華融文集』逸文
付録3 非最澄著作から回収される徳一著作逸文
原文校訂
総索引