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『Nerhol 2007-2024』『Nerhol 水平線を捲る』著者Nerholが芸術選奨新人賞受賞
2025/03/04 トピックス
『Nerhol 2007-2024』『Nerhol 水平線を捲る』の著者Nerhol(田中義久氏+飯田竜太氏)が令和6年度・第75回芸術選奨新人賞(美術部門)を受賞しました。3月11日に贈呈式・祝賀会が行われる予定です。
【受賞理由】(文部科学省ウェブサイトより)
「グラフィックデザインを基軸とする田中義久氏と彫刻家の飯田竜太氏という、専門領域の枠を超えた両氏の対話を起点とする表現活動を展開しているNerhol。連続イメージを積層し、手で「彫る」ことで時間と空間の多層性を探る代表作をはじめ、自然環境と人間社会、静止と移動、可視性と不可視性など様々な境界を行き来するようにして複雑に絡み合っている事象を掘り起こし、切り開いている。大規模個展「Nerhol 水平線を捲る」は17年間の活動の変遷やその深化を示しただけでなく、理解できないことを覆うものを捲り上げて新たな地平を探ろうとする彼らの更なる活躍を大いに期待させる力に満ちていた。」
積層した紙束を彫り刻む斬新な作品で、VOCA展2020グランプリ「VOCA賞」を受賞するなど国内外から注目を集めるアーティストデュオNerhol(田中義久×飯田竜太)。人物の連続写真を重ねて彫る初期のポートレートから、帰化植物や珪化木、和紙を素材とした近作まで、グラフィックデザイナーと彫刻家の日々の対話によって紡がれてきた表現の軌跡をたどる、初の本格的作品集。
千葉公園のオオガハスを含ませた和紙を敷き詰めた「さや堂ホール」、河口龍夫や李禹煥、ダン・グラハムらの千葉市美術館コレクションとのコラボレーション展示など、独創的な構成でも注目された初の大規模個展をインスタレーションビューで再現。境界線を往還しながら、可能性を探究し続けるアーティストデュオNerholの新境地。