「ダ・ヴィンチ」2022年1月号「本読みのプロが厳選! 「とっておき」の今年の3冊」コーナー、SF翻訳家・評論家の大森望さんに『海の鎖』を、書評家の杉江松恋さんに『骸骨』を選んでいただきました。
*「ドゾワの表題作は、学校にも家庭にも馴染めない少年の視点からエイリアンの侵略を痛切に描く、忘れがたい名品」(大森望)
最後の危険なアンソロジーがついに登場!
〈異邦の宇宙船が舞い降りた......何かが起こる、
誰も逃げられない......少年トミーだけは気づいていた〉
破滅SFの傑作として名高い表題作のほか、
日本を代表するSF翻訳家:伊藤典夫が独自の審美眼で精選した全8篇。
〈未来の文学〉シリーズ完結を飾る精選集。
*「『クリスマス・キャロル』風の幽霊譚のように見えて単なる酔っぱらい小説でもある巻頭の『食後の夜話』から素晴らしいったらありゃしない」(杉江松恋)
残念ながら自分には
いささか陰鬱な傾向があるに違いない――
英国屈指のユーモア作家に隠された、もう一つの顔。
ユーモア小説『ボートの三人男』で知られるジェローム・K・ジェロームによる異色作品集。
西洋骨董のように古風な趣と気品をそなえた、知られざる逸品の数々。
心和ませる幽霊小説、冷たく怖い怪奇小説、優しく美しい幻想小説、不思議な現代ファンタジイ、数千年の時を跨ぐケルト・ファンタジイ等々、多彩な味わいの奇譚17篇を収録。
1篇ごとに異なる魅力の、世にも稀なる短篇小説集。