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『ラスト・ストーリーズ』が各紙誌で紹介されました。

2020/10/19 パブリシティ

・沖縄タイムス10/10
 評者は共同通信記者の上野敦氏。
 「死を迎える直前まで、これほどまでに文芸の輝きを失わずに保っていたことにも驚く」
 「さまざまな人生の事情、機微のひだをめでるようになぞる小説芸術に酔って欲しい」

・本の雑誌11月号
 評者は書評家の林さかな氏。
 「死後、トレヴァーのデスクの上に置かれていた作品「ミセス・クラスソープ」はため息が出るほど
     素晴らしい」
 「ひとひねりある語り口は、話の筋を容易にわからせないが、ミセス・クラスソープの人となりがみ
     てくると、ラストが染みる」

・図書新聞10/24号
 評者は同志社大学文学部教授の下楠昌哉氏。
 「緩急自在に奏でられる熟練の音楽をLPレコードで聞いているような味わい」
 「物語の最後は、登場人物達のその後をほのめかす一節で締められる場合が多いが、全てを説明
      しつくそうとは決してしない。(中略)書かないことによって、何かが表現されている」
 「曖昧だった原文の曖昧さをそのまま残して見せているのは、翻訳者の実力と技量だ」

・GINZA11月号
 評者はライターの鳥澤光氏。
 「いくつもの時間が流れ、留まり、個人の胸の奥にしまわれていた思いの揺らぎや生活の瞬間が言葉
     に置き換えらえてそっと差し出される」
 「時折色をかえながら、淡い光を放つ感情が読み手を満たす」


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ウィリアム・トレヴァー/栩木伸明 訳
定価 2,640円(本体価格2,400円)
トレヴァー、最後にして最高の完成度を誇る短篇集。一人の男を愛し
た幼馴染の女二人が再会する「カフェ・ダライアで」、ストーカー話が被
害者と加害者の立場から巧みに描かれる「世間話」など全10篇収録。


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