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『死者の饗宴』『教皇庁の使者』が朝日新聞6/9付で紹介されました。
2019/06/10 パブリシティ
朝日新聞6/9付エンタメ地図のコーナーで『死者の饗宴』『教皇庁の使者』紹介されました。
評者はアンソロジストの東雅夫氏。
「メトカーフの怪奇小説では、作中人物が示す異様なこだわりが、不穏な物語を突き動かす
原動力となっている。そのこだわりは、いつしか読者にも伝染するが、作者は多様な解釈
の余地を残したまま物語を語り終えてしまい、読者は五里霧中な闇の中に取り残されるこ
とになる......この「残穢」とも呼ぶべき独特な読後感、クセになりますぞ」(『死者の饗宴』)
「二つの帝国で生起する面妖な出来事を交錯させて描いた、思うさま浮世離れした長篇幻想
小説である。皆川博子や山尾悠子の名が引き合いに出されているようだが、個人的には、
澁澤龍彦晩年の物語群と相通ずるものを強く感じさせられた。軽味の美学」(『教皇庁の使者』)
朝日新聞DIGITAL
ジョン・メトカーフ/横山茂雄・北川依子 訳
定価 2,808円(本体価格2,600円)
20世紀英国怪奇文学における幻の鬼才、知られざる異能の物語作家、
ジョン・メトカーフ。不安と恐怖と眩暈と狂気に彩られた怪異談・幽霊物
語・超自然小説の傑作を集成する本邦初の短篇集がついに登場!
服部独美 著
定価 2,700円(本体価格2,500円)
〈日出の地〉に君臨する皇帝の身代わりとなって男性を失った宝苓。
不思議な操り人形芝居を演じる〈日没の地〉の老人クリス。ホムンクル
スの謎と、教皇庁の使者たちの船の秘儀......水のような時間の流れと
ともに、世界のすべてが鳥のとどまる一瞬の夢と化す≪幻想小説≫。