キゲンニセンロッピャクネンニホンバンコクハクランカイ
紀元二千六百年日本万国博覧会[Ⅱ]
(全3巻)
発売日 2016/01
判型 B5判 ISBN 978-4-336-05850-8
Cコード 3321
定価 107,800円 (本体価格98,000円)
【監修者のことば】
加藤哲郎(一橋大学名誉教授)
日米開戦前夜、一九四〇年は皇紀二千六百年にあたるとされた。「八紘一宇」の名のもと一万件を 越える奉祝記念行事にのべ五千万人が参加し、国威発揚の国民精神総動員といわれた。ただしそこには、目玉になるはずだった二つの事業がなかった。幻に終わった東京オリンピックと万国博覧会である。本資料集は、巨費を投じて準備され、殖産興業・富国強兵の総仕上げと想定されながら、日中戦争長期化で幻に終わった日本万国博覧会の背景・構想・討論、計画・組織・準備と無期延期による挫折の過程を示す『萬博』 『博展』など基本資料を集大成する。戦後高度経済成長期の東京オリンピック・大阪万博、さらには二〇二〇年東京オリンピック・クールジャ パンにも引き継がれる、国策事業・国民統合・対外発信・ソフトパワー外交の原型を見出すことも可能である。
津金澤聰廣 (ツカネザワトシヒロ)
1932年生まれ。京都大学大学院教育学研究科修士課程中退。関西学院大学名誉教授。
山本武利 (ヤマモトタケトシ)
1940年生まれ。一橋大学大学院社会学研究科博士課程修了。一橋大学名誉教授、早稲田大学名誉教授。
加藤哲郎 (カトウテツロウ)
一橋大学名誉教授。
増山一成 (マシヤマカズシゲ)
1974年生まれ。
法政大学大学院社会科学研究科修士課程修了。
国際日本文化研究センター共同研究員、中央区総括文化財調査指導員。
『万国博覧会と人間の歴史』(共著、思文閣出版)ほか。