メイジタイショウショウワエキベンラベルダイズカン
明治・大正・昭和 駅弁ラベル大図鑑
発売日 2014/07/25
判型 B5判 ISBN 978-4-336-05811-9
ページ数 184 頁 Cコード 0076
定価 4,180円 (本体価格3,800円)
日本への鉄道の導入からほどなく、すでに明治10年代には現在の駅弁に近い形態の弁当が駅頭で売られ始めた。以来、デパートで最大の動員を誇る「駅弁大会」などが開催される今日に至るまで、駅弁は日本の食文化の一端を最前線で担い続けている。
そして、その駅弁に掛けられたラベルは、様々な地方のお国柄や時代の世相、その文化的背景のあれこれ、さらには時代の芸術・デザイン思潮までをも反映しており、いつしか見るも愉しい貴重な歴史的資料となっていった。
駅弁ラベルには、近代日本の庶民の歴史がそのまま封じ込まれているのである。
本書では、通常であれば捨て去られたであろうそれらバラエティに富んだ駅弁ラベルの数々を、貴重な羽島コレクションから約500点を精選して様々なテーマ別に分類し、当時そのままのカラーで集大成する。
羽島知之 (ハジマトモユキ)
昭和10年生まれ。東洋大学卒業。東洋文化新聞研究所代表。
編著書に『新聞の歴史』、『「号外」明治史』、『激動期の新聞』などがある。
はじめに――駅弁ものがたり 羽島 知之
Ⅰ.明治・大正――初期の駅弁ラベル
Ⅱ.様々な図像――デザインの百花繚乱
《名所》
《鉄道風景》
《船・飛行機・のりもの》
《レジャー――スポーツ》
《動植物》
《人物》
《レタリングと伝統文様》
《菓子――弁当の余録》
◎コラム 上等御弁当と御弁当――価格の変遷
Ⅲ.めぐる世相――ラベルに封じ込まれた近代
《年賀・奉祝・博覧会・記念・祭》
《広告入りラベル》
《沿線地図》
《戦争の時代》
《植民地に伸びる鉄道》
《変わり弁当》
◎コラム 戦時プロパガンダと駅弁
おわりに
駅名索引