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2024/10/03

新刊ノンフィクション『狂人たちの世界一周』内容紹介

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海洋史上最大の未解決事件「ドナルド・クロウハースト事件」の真実!
新刊ノンフィクション
『狂人たちの世界一周』

1968年イギリスで開催された
史上初の無寄港世界一周ヨットレース。
出航者9人の相次ぐ脱落、遭難、自殺。
10か月後、帰ってきたのは......
狂気へと堕ちていく極限状態の人間を描き切った
傑作ノンフィクション。

★10月16日発売の新刊ノンフィクション『狂人たちの世界一周』(ピーター・ニコルス著/園部哲訳)より、一部を抜粋して以下ご紹介します。

◆1968年のイギリス。経歴のさまざまな9人の男たちが小さなヨットに乗りこみ、無寄港世界一周レースという無謀かつ人類初の記録に挑もうとしていた。レースはスポンサーによって《ゴールデン・グローブ・レース》と名づけられた。

このレースは歴史的な偉業として称えられるとともに、海洋競技史上最大の謎「ドナルド・クロウハースト事件」としても、長く語り継がれることになる。

陸地からはるか遠く、大海原のまっただ中で、絶対の孤独に吸い込まれていく恐怖。人間の精神は限界を超え、狂気へと堕ちていく。

「嘆かわしいまでに正常」なノックス=ジョンストン、放浪に憑りつかれたモワテシエ、謎に満ちたクロウハースト......9人の男たちは、史上最長、最も孤独な航海になぜ旅立ったのか? そして、成功と破滅を分けたものとは?

ニューヨークタイムズ、ウォールストリートジャーナル、ガーディアンなど海外で絶賛!イギリスの書店ベストセラーにランクイン!
本書で描かれるヨットレースを舞台にした映画『喜望峰の風に乗せて』も公開(2017年、主演は『英国王のスピーチ』のコリン・ファース)。

◆レース参加者たち
彼ら9人はスポーツマンでもなかったし、専業のヨット競技者でもなかった。そのうちの1人は帆走の技術を知らぬまま出港している。準備の仕方も船の状態も、乗り手の個性のようにまちまちで、その相違は驚くほどだった。いったん海に出るや、彼らは想像を絶する恐怖と、人間の経験領域を超えた孤独にさらされるのだった。

荒れ狂う波、ハリケーンに打ちのめされ、脱落していく者。
ヨットと航海を愛しすぎ、競技そのものを放棄して自由を選び取った者。
追いつめられ、狂気に堕ちていく者。
彼らの様子を残された航海日誌から見てみよう――

▶レースの序盤、参加者たちは落ち着いて航海を楽しんでいる。

ロビン・ノックス=ジョンストン「水泳のあとはゆっくりと昼食。だいたいビスケットとチーズか何か、特別な機会にはごちそうとしてタマネギのピクルス。午後の過ごし方も午前中と同じようなもので、午後五時まで仕事か読書。気が向けば五時以降は何もしないでビールかウィスキーを飲む。」

ベルナール・モワテシエ「わたしは、再び外洋の風を浴びる必要性を感じていた。あの瞬間は何物にも代えがたかった......(略)飼い慣らされたカモメはときどき遠くの海へ消えてしまいたくなるが、なぜそんなことをするんだとカモメには訊かないだろう。飛んでいってしまう、ただそれだけのこと。」

▶航路が進むにつれ、いよいよ荒れ狂う海が彼らに牙を剥く。

チャイ・ブライス「全部のセイルを下ろしたあと、もはや祈ることしかできなかった。だから、わたしは祈った。折に触れては帆走マニュアルの中に有効なアドバイスを探そうとした。まるで地獄で取り扱い説明書を繰っているようだった。」

▶参加者たちは打ちのめされ、自信を失っていく。
 
ジョン・リッジウェイ「これまでの人生で何かを途中であきらめたことはなかった。」(と彼はログブックに書いた)「だが今、わたしはつまらない無能な男になってしまったような気がする。未来も空疎にしか感じられない......。」

ロビン・ノックス=ジョンストン「ものすごい揺れが続き、キャビンの中で立っているのは難しかったが、何とかスープを温めることはできた......(略)4回強風と戦ったあと、手はすりむけ、ひどい切り傷だらけで、皮がむけ爪が割れたせいで指が痛む。あちこちへ突き飛ばされてわたしの身体はアザだらけだ。(略)まだ150日も過ごさなければならない。そのあいだにゾンビになってしまうだろう。」

チャイ・ブライス「結局のところ、自分が知りたいのはいつになってもわたし自身のことだったのだ。(略)これは発見の旅であり、発見したかった対象はわたし自身だったのだ。」

▶ある者は、競技よりも旅の自由を選び取ろうとする。

「わたしの意図は引き続きノンストップで太平洋の島々へ向けて旅を続けることです。あそこにはヨーロッパよりも太陽がたっぷりあってずっと平和です。(略)海にあって「記録」とは非常にばかげた言葉です。わたしはノンストップで走り続けますが、それは海にいることが幸福だからであり、そしてたぶん自分の魂を救いたいからなのでしょう。」

▶そして、狂気に堕ちていく者も。

「あるメッセージを授かるという途方もない機会を得たような気がしている――そのメッセージとは世界を救うであろう深淵な知識なのだ」
「もし創造的抽象化が新しい存在のための一手段として機能することになるのであれば、そしてこれまで安定していた状態を去ることになるのであれば、創造的抽象化の内部には驚異的現象を生み出す力があるのだ!!!!!!! われわれは創造的抽象化によって驚異的現象をもたらすことができるのだ!」

小さな船中に閉じこめられ、世間の目から隔離され、一切の虚飾を削ぎ落とした9人の男たちは、本当の自分に出会うことになる。
絶望の淵へと追われた彼らの運命は? 
★この続きはぜひ本書でご確認ください(電子書籍も同時発売)

ご購入はこちらから!


【著者】ピーター・ニコルス(Peter Nichols)
1950年アメリカ生まれ。作家。プロのヨットチャーター船長を10年間務め、小型ボートで 単独大西洋横断の経験がある。 ジョージタウ ン大学などでクリエイティブライティングを教 え、ノンフィクション作品で米プッシュカート賞 にノミネートされる。 著書に『Voyage to the North Star』 (国際IMPACダブリン文学賞ノミネート)、 『The Rocks』 など。

【訳者】園部哲(そのべ・さとし)
1956年生まれ。翻訳家。訳書に『スターリングラード』(全3巻)、『第三帝国を旅した人々』、『ニュルンベルク合流』、『上海フリータクシー』、『エリ・ヴィーゼルの教室から』(以上、白水社)など多数。著書に『異邦人のロンドン』(集英社インターナショナル)。同書は2024年、第72回日本エッセイスト・クラブ賞を受賞している。


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史上初のヨット無寄港世界一周レースという歴史的偉業に挑んだ男たち。海洋競技史上最大の謎「ドナルド・クロウハースト事件」の真相、成功と破滅に翻弄された9人の運命を追う、傑作ノンフィクション。

2022/08/19

新シリーズ《奇想天外の本棚》刊行開始!

 

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《奇想天外の本棚》

"KITEN BOOKS"

【第1期・全12巻】

製作総指揮=山口雅也

 

 

噂には聞くものの、様々な理由で、読書通人でも読んでいる人が少ない

「都市伝説的」作品の数々――

ミステリ、SF、ホラーから普通文学、戯曲までを紹介する、

読書通人にとっての《理想郷》ともいうべきシリーズ、刊行開始‼

 

【四六判・並製ジャケット装・平均300ページ】

平均本体予価2400

装訂=坂野公一(welle design

 

 


1475965.png《奇想天外の本棚》国書刊行会 刊行にあたって524639 .png


山口雅也(Masaya Yamaguchi)

 


 ようこそ、わたしの奇想天外の書斎へ。ここは――三方の書棚に万巻の稀覯本が揃い、暖炉が赤々と燃え、読書用の安楽椅子が据えられているという――まさに、あなたのような読書通人(ウェル・リード・コノサー)にとって《理想郷(シャングリラ)》のような部屋なのです。

 ――そうです、三冊で途絶した《奇想天外の本棚》を、生死不明のまま待っていてくれた読者(ワトスン)の皆さん、どうか卒倒しないでください。私の執念と新たな版元として名乗りを上げた国書刊行会の誠意ある助力によって、かの名探偵ホームズのように三年ぶりに読書界に《奇想天外の本棚》が生還を果たしたのです。

 甦った《奇想天外の本棚》(KITEN BOOKS)は、従来通り読書通人ウェル・リード・コノサーのための叢書というコンセプトを継承します。これからわたしは、読書通人のための「都市伝説的」作品――噂には聞くが、様々な理由で、通人でも読んでいる人が少ない作品、あるいは本邦未紹介作品の数々をご紹介します。ジャンルについても、ミステリ、SF、ホラーから普通文学、戯曲まで――をご紹介してゆくつもりです。つまり、ジャンル・形式の垣根などどうでもいい、奇想天外な話ならなんでも出す――ということです。

 

 では、《奇想天外の本棚》第1期12冊個々についてご紹介しますが、時節柄刊行記念イヴェントもできない昨今でありますので、トーク・ショウのような気分でカジュアルな本音トーク(一部、私情の入った伝法な口調、ご理解ください)をお聞き願いたいと思います。尚、以下の配本順不同、邦題は仮題となります。


........................................................................

 


◆9月20日刊行◆

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【1】『九人の偽聖者の密室

(H・H・ホームズ/白須清美訳)

Nine Times Nine by H. H. Holmes

オカルトがらみの密室殺人の謎に直面した捜査陣は、「密室派の巨匠」ジョン・ディクスン・カーが書いた《密室講義》を参照しながら推理・検討をするのだが、なんと《密室講義》のどの分類にも当て嵌まらないことが判明する。困惑する捜査陣を前に、難事件の経緯を知った尼僧アーシュラは、真相究明のために静かに祈りを捧げるのだった......。果たして異色の尼僧探偵の祈りが通じ、神をも畏れぬ密室犯罪の真相が看破されるのだろうか⁉ 世界のミステリ通人が集うGolden Age Detection のメンバーでも、作者の深い企みは見抜けなかったという「読者よ欺かるるなかれ」的作品。読む者の見識が試される密室犯罪試金石なり。

 


【2『Gストリング殺人事件』

ジプシー・ローズ・リー/柿沼瑛子訳)

The G-String Murders by Gypsy Rose Lee

伝説のストリッパー、ジプシー・ローズ・リーが書いた探偵小説。数年前もツイッタ―で取り沙汰されていた話題作。ファンの間ではクレイグ・ライス代作説が根強いが、今回は新進気鋭の評論家酔眼俊一郎氏が懇切な前説で真相を究明。この解説を読むだけでもミステリ・ファンはMUSTの一冊ですね。

 

【3】『死体狂躁曲』

(パミラ・ブランチ/小林晋訳)

The Wooden Overcoat by Pamela Branch

クリスチアナ・ブランドの親友ブランチが書いた、《死体を持て余してうろたえサスペンス》、即ちブラック・ユーモア・タッチのミステリ。『20世紀ミステリ&クライム作家事典』(第一版)にも記載のない海外の専門家もノーマークの作家だったが、熱心なファンの支持もあって、近年、全作復刊、再評価の機運も。《奇想天外の本棚》は、こういう作家を見逃しません。

 

【4】『プライアブルの脅威、その他の脅威』

ダニエル・F・ガロイ/尾之上浩司訳)

The Pliable / Tonight the Sky Will Fall / The Day the Sun Died by Daniel F. Galouye

《恐怖の火星探検》など、いったい、いくつあるんだよ、という映画《エイリアン》の元ネタ候補の一つが表題中編の『プライアブル』、私は映画公開の前に『SFマガジン』でガロイの『プライアブル』を読んでいたので、元ネタはこっちだろと思い込んでいた。当時の『SFマガジン』の編集長福島正実をして、SFミステリというならこれくらいのものを書いてほしいと言わしめた名作なのだが、雑誌掲載のみで知る人ぞ知る作品となってしまった。そういう不遇作なら、《奇想天外の本棚》に任せてほしい。ガロイの中編三本立て興行、まとめて公開しますよ!

 

【5】『最後にトリヴァー氏は』

(ウィリアム・ウィーガンド/宮脇孝雄訳)

At Last, Mr. Tolliver by William Wiegand

むかし英国のミステリ作家サザランド・スコットがBlood in Their Inkという、かなりユニークな視点の評論書を出しておりまして、その中のユニークなミステリ分類(詳細はネタバレになるので言えません)の好個の例として取り上げていた。だがしかし! その後、翻訳紹介されることもなく、幾星霜......その間、英文資料の「エラリイ・クイーンとロス・マクドナルドの中間を行く」という評価を知って、ますます読みたくなってしまった。――そうです、誰も出さないなら、読みたいと思ったわたしが出しましょう、というのが本叢書の企図なのです。

 

【6】『五つの箱の死』

(カーター・ディクスン/白須清美訳

Death in Five Boxes by Carter Dickson

言わずと知れた密室派の巨匠、ジョン・ディクスン・カーの不可能犯罪以外にもいいのがありますよ、という好個の例。わたしは本作のクライム・シーンにおける不可解な演出が大好きなのだが、フーダニットとしても、究極の離れ業を見せてくれている。こんな技を繰り出してきた例は、日本の誇る本格派の驍将のアノ先生ぐらいかも。カーは未訳の『棺桶島』も第二期で出します。お楽しみに!

 

【7】『恐ろしく奇妙な夜』短編集

(ジョエル・タウンズリー・ロジャーズ/夏来健次訳)

Night of Horror and Other Stories by Joel Townsley Rogers

頭がいい(ハーヴァード大卒)んだか、悪いんだか、ユニークな文体なのか、単に下手なのかよくわからない作家JT・ロジャーズ。だが、世間がバカミスと嗤っても、わたしは支持するぞ、この作家を。他の不見識な出版社が断るような企画こそ上等、わたしの叢書で出しますから!

 

【8】『濃霧は危険』

(クリスチアナ・ブランド/宮脇裕子訳)

Danger Unlimited (英版タイトルWelcome to Danger) by Christianna Brand

これもわたしの愛する作家、クリスチアナ・ブランドが書いた未訳のジュヴナイル。いい探偵作家は、大方、いいジュヴナイルも残していますね。やはりいい作家は童心を忘れないということでしょう。尚、本作は名作『ジョゼベルの死』と同年発表ということで、期待感が大いに高まりますね。別版を比較参照しながらの丁寧な訳業でお送りします。

 

【9】『九番目の招待客』

(オーエン・ディヴィス/白須清美訳)

The 9th Guest by Owen Davis

わたしの持っている稀覯本中の稀覯本を放出。以前この本をトーク・ショウでアナウンスした時、その場にいた日本の評論家をして「ミステリ史を書き換える」とまで言わしめた戯曲。そうなんです、本作はアガサ・クリスティーの『そして誰もいなくなった』の元ネタとなった作品なのです。作者は演劇界の重鎮として知られる人なのだが、ファースト・ネームのオーエンにご注目! 『そして誰もいなくなった』の謎の招待主の名前がUN・オーエンだったでしょ? これはクリスティーからのオマージュ・メッセージなのではないかと。尚、元ネタ説についてはややこしい話があるので、酔眼俊一郎氏に書いてもらうことにしました。

 

10『フランケンシュタインの工場』

(エドワード・D・ホック/尾之上浩司訳)

The Frankenstein Factory by Edward D. Hoch

短編の名手エドワード・D・ホックの長編シリーズ《コンピュータ検察局》の最終作。その素晴らしいタイトルから日本でも識者の間で翻訳が待ち望まれていたのだが、一向に訳出される気配がない。さらに、驚くことに、Amazon USAのレイティングが☆一つという低評価なのを発見! あの職人作家ホックが☆一つとは......そんな訳ねーだろと、義憤(わたしの物書きデビューはホック論、追悼文も書いています)に駆られたわたしとしては、意地でも本叢書に入れようと考えた次第。

 

11『誰?』

(アルジス・バドリス/柿沼瑛子訳)

Who? by Algis Budrys

ヒューゴー賞をハインラインと争って一票差で敗れ、その一票が賞を争ったバドリス自身が投じたものだったという爆笑逸話を聞いた覚えがある、不運なんだか、単にいい人なんだか判断に困る作家バドリス。同じくヒューゴー賞落選の『無頼の月』も、早くから日本の通人たち(鏡明、殊能将之両氏)に評価されていたのだが、短縮版が雑誌連載されたきりで単行本にならなかった不遇の作家バドリス。そうした作家こそ本叢書は大歓迎! 尚、本作は冷戦下のスパイ・スリラーの趣もあるSFミステリで、映画化もされている (国内未ソフト化) のだが、不適切な邦題の旧訳は評判にならず。よって本叢書では原題に戻し新訳で再度世に問います。

 

12『吸血鬼ヴァーニー』第1

(ジェームズ・マルコム・ライマー&トーマス・ペケット・プレスト/三浦玲子・森沢くみ子訳)

Varney the Vampire by James Malcolm Rymer, Thomas Peckett Prest

ヴィクトリア朝期に書かれたゴシック・ホラーの古典。女性の首に嚙みつき血を吸う貴族紳士という吸血鬼の雛形を最初に描いた歴史的重要作である(若い読者はTVドラマ《ペニー・ドレッドフル》でご存知かも)にも関わらず、日本では二世紀に亘って断片的にしか翻訳紹介されてこなかった、ホラー・ファン(老若問わず全員集合!)にとっては、まさに「都市伝説的」一書。そうなったのは百科事典並みの膨大な量だった(全232章、約667000語)こともあるだろう。だがしかし、上記の理由から、これを読まずしてホラーを語るなかれ――ということで、過去に近刊予告を出した国書刊行会としても、版元の矜持をかけて一大翻訳事業に取り組むことになった次第(拍手)。また、今回の新訳のミソは女性の若手翻訳家二名のハイテク秘策による共訳という方式を採用したこと。作中犠牲者として描かれる女性がハイテク翻訳したらどういう吸血鬼像が生まれるのかというのも個人的な興味の焦点。

 

*タイトル等は変更される場合があります。

 



■内容見本■

(ダウンロードはこちらから)


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《奇想天外の本棚》


1回配本

20229月刊行

『九人の偽聖者の密室』

HH・ホームズ/白須清美訳

定価:本体2,200円+税

ISBN978-4-336-07401-0

 

 

【第2回配本】

Gストリング殺人事件』

ジプシー・ローズ・リー/柿沼瑛子訳

 

【第3回配本】

『死体狂躁曲』

パミラ・ブランチ/小林晋訳

 

*以降順次刊行

2022/02/10

【2/22フェア店舗情報追加!】『奇奇怪怪明解事典』刊行記念選書フェア開催!

Spotify独占配信・抱腹絶倒の耳の旅、待望の書籍化!

TaiTan(Dos Monos)・玉置周啓(MONO NO AWARE)『奇奇怪怪明解事典』の刊行を記念して、特典つき選書フェアを開催いたします。


【ピクセル調整】奇奇怪怪書影帯なし.jpg


『奇奇怪怪明解事典』

TaiTanDos Monos)/玉置周啓(MONO NO AWARE) 著

定価4,180円(本体価格3,800円)

20213月の JAPAN PODCAST AWARDS 2020 Spotify NEXT クリエイター賞の受賞を皮切りに、同年5月にはオーディオストリーミングサービス Spotify での独占配信が発表され、Spotify Podcastチャートで最高順位第1位をマーク、202112月現在の合計再生時間・合計再生回数は前年比999%増をたたき出し、JAPAN PODCAST AWARDS 2021では大賞・ベストパーソナリティ賞にダブルノミネートされるなど、近年のポッドキャストブームを代表する大人気番組となった「奇奇怪怪明解事典」が待望の書籍化! 日本のヒップホップシーンを牽引する グループDos Monos のメンバーTaiTan と、近年目覚ましい活動を展開するバンド MONO NO AWARE のフロントマン玉置周啓が多様なコンテンツと社会現象について語りのめす、アクチュアルな社会批評集にしてカルチャー全般への最良のガイドブック=ブックガイド。

215日刊行


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フェア開催店舗で『奇奇怪怪明解事典』をご購入された方々に、もれなく「著者直筆サイン&フェア限定エピソードQRつき特製しおり」を差し上げます。

これまで「奇奇怪怪明解事典」で取り上げられた書籍について改めて語りなおすフェア限定エピソードは、「壱」「弐」の2種類ございます。

※開催店舗により種類が異なりますので、下記の開催店舗情報をご確認ください。

 

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左:特製しおり「壱」 右:特製しおり「弐」

※QRは裏面に入ります。

 

【対象書籍】

『奇奇怪怪明解事典』

 

【特典内容】

TaiTan・玉置周啓両氏の直筆サイン&フェア限定エピソードQRつき特製しおり」

・エピソード「壱」つき特製しおり

取り上げられる書籍......『ミック・エイヴォリーのアンダーパンツ』(乗代雄介著、国書刊行会)、『大丈夫マン 藤岡拓太郎作品集』(藤岡拓太郎著、ナナロク社)、『急に具合が悪くなる』(宮野真生子・磯野真穂著、晶文社)ほか


・エピソード「弐」つき特製しおり

取り上げられる書籍......『デス・ゾーン 栗城史多のエベレスト劇場』(河合啓著、集英社)、『ルックバック』(藤本タツキ著、集英社)、『チ。―地球の運動について―』(魚豊著、小学館)『人気飲食チェーンの本当のスゴさがわかる本』(稲田俊輔著、扶桑社)ほか

 

【フェア開催店舗】

※開催店舗は順次追加されます。

※開催店舗により、しおりの種類が異なります。

※著者サインはすべてのしおりに入ります。

 

・エピソード「壱」つき特製しおり取り扱い店

青山ブックセンター本店

HMV & BOOKS SHINSAIBASH

 

・エピソード「弐」つき特製しおり取り扱い店

紀伊國屋書店新宿本店 2F新刊売場

紀伊國屋書店新宿本店 4F文芸書売場




2021/12/24

Spotify独占配信・大人気Podcast、待望の書籍化!『奇奇怪怪明解事典』刊行記念Twitter限定予約特典キャンぺーン

2021年3月の JAPAN PODCAST AWARDS 2020 Spotify NEXT クリエイター賞の受賞を皮切りに、
同年5月にはオーディオストリーミングサービス Spotify での独占配信が発表され、Spotify Podcast
チャートで最高順位第1位をマーク、2021年12月現在の合計再生時間・合計再生回数は前年比999%
増をたたき出すなど、近年のポッドキャストブームを代表する大人気番組となった「奇奇怪怪明解事典」
書籍化・刊行いたします。
未配信ボーナスエピソードが吹き込まれたカセットテープが抽選で100名様に当たるTwitter限定・予約特典
キャンペーンも開催! ふるってご応募下さい。

『奇奇怪怪明解事典』プレスリリース_ページ_1.jpg  『奇奇怪怪明解事典』プレスリリース_ページ_2.jpg 『奇奇怪怪明解事典』プレスリリース_ページ_3.jpg 


【Twitter限定・予約特典キャンペーン】
本書をご予約の方抽選で100名様に、ボーナストラックを吹き込んだオリジナルカセットテープをプレゼント!

◆応募期間◆
2021年12月25日(土)~2022年1月25日(火)
 
◆応募方法◆
 ①『奇奇怪怪明解事典』をお近くの書店もしくはネット書店(amazon、honto等)で予約
 ②Twitterで@kikikaikaimkjtnをフォロー
 ③下記三点を記入・添付のうえツイート
  ・「【予約完了】」+ハッシュタグ「#kikikaikai」
・上記アカウントが発信した書影画像を添付

  *応募期間終了後、当選者の方にはDMにてお送り先ご住所・氏名を伺います。
   ご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。
   お預かりしました個人情報は、本キャンペーンの発送にのみ使用いたします。

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TaiTan・玉置周啓 著
定価 4,180円(本体価格3,800円)
Spotify独占配信・大人気Podcast番組、待望の書籍化!
TaiTan、玉置周啓と行く抱腹絶倒・奇奇怪怪なる対話の旅。
(解説・上出遼平)

2021/10/25

新シリーズ《マッコルラン・コレクション》刊行開始!

翻訳文学を求める熱心な編集者に告げておく。
ピエール・マッコルランは、現代に復活させてしかるべき作家である。
マッコルランを出す勇気と機略のある編集者がいたら、
 私はそのひとに敬意を表するだろう。 
──澁澤龍彦──

《マッコルラン・コレクション》
全3冊

ピエール・マッコルラン著
四六判/上製/貼り箱入り

【第1回配本】
 [幻想] 
9784336072559.jpg中村佳子・永田千奈訳
定価4620円
2021年10月

サンフランシスコの中国人土木業者から持ち込まれた不気味な笑い病の
パンデミックが全世界を滅亡させる......世界終末論的疫病小説『黄色い笑い』。
第一次大戦終結後の混乱をきわめたドイツを舞台に繰り広げられる邪悪な残
劇......『フランス幻想文学史』でマルセル・シュネデールがマッコルランの最高傑作と
絶賛した、マンドラゴラ幻想小説『悪意』。傑作長編小説2編を収録。ともに本邦初訳。


【以下続巻】

[探偵]
『北の橋の舞踏会/世界を駆けるヴィーナス』
太田浩一・平岡敦・永田千奈 訳

宇宙的空想ともいうべき予言の書『世界を駆けるヴィーナス』。
夜と海と砂丘の探偵小説『北の橋の舞踏会』。
推理小説の要素をそなえる長編2編に
澁澤龍彦が初期短篇「マドンナの真珠」で藍本にした幽霊船物語「薔薇王」を収録。

2022年7月刊


[夜の町]
『夜霧の河岸/真夜中の伝統』 
昼間賢・渋谷豊 訳

マルセル・カネルの名画「霧の波止場」の原作としても名高い『夜霧の河岸』。
久生十蘭がその処女長編小説『金狼』で下敷きにした『真夜中の伝統』。
ほか全3編を収録。



【本シリーズの特色】
    〈1〉澁澤龍彦をはじめ、アントナン・アルトー、レイモン・クノー、ボリス・ヴィアン、生田耕作らが
       熱愛してやまなかった、20世紀フランスの小説家ピエール・マッコルランの傑作小説選集。
       収録作のほとんどが本邦初訳。

    〈2〉各巻には、マッコルラン研究家・昼間賢による詳細な解説を収録。

    〈3〉各巻の装画には、マッコルランの親友ギュス・ボファが画くファンタステイックな絵を使用。
       装丁・長田年伸。



〈著者略歴〉
ピエール・マッコルラン
Pierre MacOrlan
フランスの作家。1882年〜1970年。
第一次大戦前のモンマルトルでアポリネールやピカソら多くの芸術家たちと交わり、その後ヨーロッパ各地
北アフリカを放浪する。ユーモア溢れるファンタスティックな作風で本国フランスでは幅広い人気を誇る。
1950年にはアカデミー・ゴンクールのメンバーに選ばれ、1966年にレジオン・ドヌール勲章を受ける代表作
『夜霧の河岸』はマルセル・カネルの映画『霧の波止場』の原作として有名。


2021/09/28

アラン・ムーア版〈ネオノミコン〉シリーズ全4巻 刊行開始!

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言葉が世界を書き換える──
物語の魔術師にしてアメコミ界の帝王
アラン・ムーア版クトゥルー神話全四部作
ついに刊行!

アメコミ界の金字塔『ウォッチメン』『フロム・ヘル』の著者にして、アメコミ史上最重要作家である
アラン・ムーアが、H・P・ラヴクラフトとクトゥルー神話作品の従来のイメージを鮮やかに刷新する
ことに挑んだエポックメイキングなシリーズ。本シリーズは、アメリカのコミック出版社AVATARより
2010年に『ネオノミコン』出版、その後続編として『プロビデンス』三部作が書き継がれ2017年に
完結した。アメコミファン、クトゥルーファン待望の書!


〈ネオノミコン〉シリーズ
全4巻

アラン・ムーア[作]
ジェイセン・バロウズ[画] 
柳下毅一郎[訳]

オールカラー/B5判変型/ハードカバー/各巻184~200頁前後

【第1巻】
NEONOMICON
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2021年10月下旬発売予定
3080円(10%税込)

人間をチューリップ型に切り裂く異様な殺人事件、古い教会を改築したクラブに蔓延する
謎の白粉......頻発する怪事件を解決すべくFBI捜査官メリルとゴードンはマサチューセッツ
州セイラムのオカルトショップに向かうが......ラヴクラフトの内なる深淵に迫り、時空を覆す
宇宙最凶の暗黒神話、ここに始まる!

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────────続 刊────────

【第2~4巻】
『プロビデンスACT1、2、3』
1919年、新聞記者ロバート・ブレイクは友人を亡くしたショックを癒やすため、読んだ人を
狂わせるという幻の奇書を求めてニューイングランドの地に旅立つ。だがその旅は時空
を越えた恐怖を彼に味あわせ、彼の人生と宇宙を決定的に変えてしまうのだった・・・・・・
クトゥルー神話の源泉にまでさかのぼり、あらたに再構築する『ネオノミコン』完結編。


────────著訳者プロフィール────────

[作]
アラン・ムーア
(Alan Moore)
1953年、イギリス・ノーサンプトン生まれ。『ウォッチメン』『フロム・ヘル』『Vフォー・ヴェンデッタ』
『プロメテア』などの著作で知られる英国コミック界の革新者。魔術や幻想世界への強い関心でも
知られており、『プロメテア』は魔術の入門書としても読まれている。コミック引退を宣言したが長編
小説『Jerusalem』を上梓、映画『The Show』の脚本出演をつとめるなど多方面で活躍している。


[画]
ジェイセン・バロウズ
(Jacen Burrows)
1972年、カリフォルニア州サンディエゴ生まれ。
サバンナ・カレッジ・オブ・アート・アンド・デザイン卒業。
 Caliber Press やLondon Night Studiosなどのコミック出版社で仕事をしたのち、現在は主に
Avatar Pressで活躍中。近年の作品に、ガース・エニス作『Chronicles of Wormwood』『Crossed』、
ウォーレン・エリス作『Scars』など。


[翻訳]
柳下毅一郎
(やなした きいちろう)
1963年大阪府生まれ。映画評論家・翻訳家。雑誌『宝島』の編集者を経てフリー。
ガース柳下の筆名で『ファビュラス・バーカー・ボーイズの映画欠席裁判』(洋泉社/文春文庫)
町山智浩と共著。著書『興行師たちの映画史 エクスプロイテーション・フィルム全史』(青土社)、
『新世紀読書大全 書評1990-2010』(洋泉社)など多数。訳書にR・A・ラファティ『第四の館』(国書刊
行会)、アラン・ムーア/J・H・ウィリアムズⅢ『プロメテア1~3』(小学館集英社プロダクション)、
監訳書に〈J・G・バラード短編全集〉(東京創元社)など。

2021/08/25

【10/8グッズ取り扱い店更新】〈スタニスワフ・レム・コレクション〉第Ⅱ期刊行開始!

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第Ⅰ期完結から4年。
スタニスワフ・レム生誕100年を迎え、〈スタニスワフ・レム・コレクション〉第Ⅱ期を刊行いたします。

人間と地球外存在との遭遇をテーマに世界のSFの新たな地平を切り拓いたポーランドの作家スタニスワフ・レム。サイバネティックス、量子力学から、進化論や言語学などの最先端の理論をふまえて構想され、SFのみならず、現代文学のあり方を模索しながら数々の傑作を世に問うてきた作家の代表作を集成し、全貌に迫る作品集、待望の第Ⅱ期。




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Stanisław Lem in 1966, courtesy of his secretary, Wojciech Zemek.

スタニスワフ・レム
Stanisław  Lem
1921 年、旧ポーランド領ルヴフ(現在ウクライナ領リヴィウ)に生まれる。クラクフのヤギェロン大学で医学を学び、在学中から雑誌に詩や小説を発表し始める。地球外生命体とのコンタクトを描いた三大長篇『エデン』『ソラリス』『インヴィンシブル』のほか、『金星応答なし』『泰平ヨンの航星日記』『宇宙創世記ロボットの旅』など、多くのSF 作品を発表し、SF 作家として高い評価を得る。同時に、サイバネティックスをテーマとした『対話』や、人類の科学技術の未来を論じた『技術大全』、自然科学の理論を適用した経験論的文学論『偶然の哲学』といった理論的大著を発表し、70 年には現代SF の全2 冊の研究書『SF と未来学』を完成。70 年代以降は『完全な真空』『虚数』『挑発』といったメタフィクショナルな作品や文学評論のほか、『泰平ヨンの未来学会議』『泰平ヨンの現場検証』『大失敗』などを発表。小説から離れた最晩年も、独自の視点から科学・文明を分析する批評で健筆をふるい、中欧の小都市からめったに外に出ることなく人類と宇宙の未来を考察し続ける「クラクフの賢人」として知られた。2006 年に死去。



〈スタニスワフ・レム・コレクション〉第Ⅱ期
 Dzieła wybrane Stanisława Lema

全6巻+別巻1
四六判変型/上製カバー/平均400頁
装幀:水戸部功



【第1回配本】
Niezwyciężony 

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2021年9月24日発売
2420円(10%税込)
関口時正=訳

着陸後に消息を絶ったコンドル号捜索のため琴座の惑星レギスⅢに降り立ったインヴィンシブル号が発見したのは、廃墟と化した《都市》と、砂漠にめり込んでそそり立つ変わりはてた姿のコンドル号であった。『エデン』『ソラリス』からつらなるファースト・コンタクト三部作の傑作の原典からの新訳。旧邦題『砂漠の惑星』。【新訳】



【以降続刊】

『火星からの来訪者──知られざるレム初期作品集』
Człowiek z Marsa

[収録作品]
 火星からの来訪者 Człowiek z Marsa  芝田文乃=訳
 ラインハルト作戦 Operation Reinhardt  木原槙子=訳
 異質 Obcy 木原槙子=訳
 ヒロシマの男 Człowiek z Hiroshimy  沼野充義=訳
ドクトル・チシニェツキの当直 Dyżur doktora Trzynieckiego  木原槙子=訳
 青春詩篇 Wiersze młodzieńcze  沼野充義=訳

幻のSF処女作「火星からの来訪者」を始めとして、「ヒロシマの男」ほか、第二次世界大戦前後の国内外を舞台とした非SF現代小説、そして若き日に書いた抒情詩など、作家としてのデビュー作とされる『金星応答なし』以前の1940年代後半に発表された、知られざる初期レムの姿を示す作品集。日本オリジナル編集。【本邦初訳】


『マゼラン雲』
Obłok Magellana

後藤正子=訳
32世紀の地球。高度な科学技術的発展を成し遂げ、繁栄する人類は、ついに史上初の太陽系外有人探査計画に着手、宇宙航海を夢見る青年医師は、巨大探査船ゲア号の一員となり、遥かなる未知の空間へと踏み出して行く──旧共産圏以外では初めての翻訳となる、若きレムが描く壮大な冒険の物語。映画『イカリエ-XB1』原作。【本邦初訳】



『捜査/浴槽で発見された手記』
Śledztwo/Pamiętnik znaleziony w wannie

[収録作品]
 捜査 Śledztwo  久山宏一=訳
 浴槽で発見された手記 Pamiętnik znaleziony w wannie  大野典宏=訳

冬のロンドンで続発する死体消失事件。スコットランド・ヤードが捜査を開始するが、事件は次第に奇怪さと不穏さを増してゆき...(『捜査』)。地球上のあらゆる紙がウイルスによって分解され、文明の記録が消え去ってしまってから200年後、遺跡の浴槽で一冊の手記が発見される(『浴槽で発見された手記』)。ミステリの体裁をとった不条理小説ともいうべき2つの異色作。【新訳】



『電脳の歌』
Cyberiada

沼野充義=訳

[収録作品]
 七つの旅 Siedem wypraw Trurla i Klapaucjusza ♦
 世界はいかに無傷で残ったか Jak ocalał świat ♦
 トルルルの機械 Maszyna Trurla ♦
 大いなる殴打 Wielkie lanie ♦
 ゲニアロン王の3つの物語る機械のおとぎ話 Bajka o trzech maszynach opowiadających króla Genialon  
 ツィフラーニョの教育 Edukacja Cyfrania  

諧謔と風刺、パロディ、言語遊び、文明論的批評などに満ちた愉快な作品集『宇宙創世記ロボットの旅』。邦訳版刊行後に書き継がれた作品を精選増補した本巻によって、連作の全体像を初めて示す。全能のロボット宇宙建造師トルルルとクラパウツィウスは、中世の騎士のごとく宇宙を隅から隅まで旅し、行く先々での見聞を記録してゆく。旧邦題『宇宙創世記ロボットの旅』。
は本邦初訳、♦は新訳】



『地球の平和』
Pokój na Ziemi 

芝田文乃=訳
地球上の兵器システムをすべて月に移送し、軍拡競争をAI任せにした人類であったが、月面での兵器の進化がその後どうなっているのか皆目わからない。地球から送られた偵察機は謎の攻撃を受けて破壊されてしまう。そこで泰平ヨンが極秘の偵察に赴くのだが......。〈泰平ヨン〉シリーズの最後の作品であり、レムの最後から二番目の小説。【本邦初訳】



〈別巻〉
『レムかく語りき』
(聞き手スタニスワフ・ベレシ)
Tako rzecze Lem (Lem with Stanisław Bereś)
 
沼野充義=監訳 西野常夫・後藤正子・木原槙子=訳
生い立ちから創作過程、文学観、政治情勢から文明論、人類の未来など、あらゆるテーマについて縦横無尽に語るレム。文芸批評家のスタニスワフ・ベレシ(ヴロツワフ大学教授)が聞き手となって行った連続インタヴューをまとめた、レムの創作過程と思想を知るために決定的に重要な一冊。【本邦初訳】





◆シリーズ案内リーフレット◆
 ラインナップ詳細や監修者の沼野充義氏の「刊行によせて」を収録した
カラーリーフレットを作成いたしました。
 第1回配本『インヴィンシブル』に挟み込まれているほか、フェア書店店頭でも配布予定です。
 ダウンロードも可能です→https://www.kokusho.co.jp/catalog/9784336071347.pdf

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〈スタニスワフ・レム・コレクション 第Ⅱ期〉表.jpg

〈スタニスワフ・レム・コレクション 第Ⅱ期〉中.jpg



◆刊行開始記念フェア◆
 スタニスワフ・レム生誕100周年&〈スタニスワフ・レム・コレクション〉第Ⅱ期刊行開始を記念して、
書店フェアを開催予定です。
第Ⅰ期の全6冊に加え、ロングセラーの『虚数』『完全な真空』もラインナップ予定。
カラーリーフレットも店頭にて配布いたします。

☆9/27フェア開催店舗のお知らせ☆
(フェア期間は店舗により異なります。各店へお問い合わせください)

紀伊國屋書店新宿本店
ブックファースト新宿店
ジュンク堂書店池袋本店
丸善丸の内本店
八重洲ブックセンター本店
有隣堂誠品生活日本橋
有隣堂ヨドバシAKIBA店
HMV&BOOKS SHIBUYA
オリオン書房ノルテ店
有隣堂横浜駅西口店
紀伊國屋書店横浜店
ジュンク堂書店旭川店
ジュンク堂書店秋田店
こまつ書店東根店
ジュンク堂書店郡山店
うさぎやTSUTAYA栃木城内店
ブックマンズアカデミー太田店
戸田書店高崎店
谷島屋浜松本店
丸善名古屋本店
ジュンク堂書店名古屋栄店
精文館書店本店
BOOKSなかだ掛尾本店
文苑堂書店福田本店
紀伊國屋書店富山店
丸善京都本店
大垣書店亀岡店
ジュンク堂書店三宮店
ジュンク堂書店広島駅前店



◆刊行開始記念特製グッズ◆
国書刊行会オリジナルデザインのTシャツ&トートバッグを発売いたします!
国書刊行会オンラインショップで先行発売予定、一部フェア書店店頭でも取り扱い中です!


☆10/8更新 グッズ取り扱い店舗情報☆
(順次追加予定)

紀伊國屋書店新宿本店
ブックファースト新宿店
MARUZEN&ジュンク堂書店渋谷店
ジュンク堂書店池袋本店
三省堂書店神保町本店
有隣堂誠品生活日本橋
丸善名古屋本店
丸善京都本店
紀伊國屋書店梅田本店
MARUZEN&ジュンク堂書店梅田店
ジュンク堂書店大阪本店
丸善京都本店
古本と珈琲 モジカ
ジュンク堂書店三宮店



スタニスワフ・レム生誕100年
〈スタニスワフ・レム・コレクション〉第Ⅱ期刊行開始記念
オリジナルデザイン Tシャツ

9784336072856.jpg白地にレムの肖像をモチーフにしたイラストを大きくプリント

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拡大すると......なんとポーランド語のアルファベットがびっしり!

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裏面の裾には100周年の記念ロゴ+イラストを
かわいい宇宙飛行士は、レムの肖像写真に映り込んだ人形からデザイン


定価:3300円(10%税込)

【Sサイズ】着丈66㎝、身幅49㎝、肩幅44㎝、袖丈19㎝
【Mサイズ】着丈70㎝、身幅52㎝、肩幅47㎝、袖丈20㎝
【Lサイズ】着丈74㎝、身幅55㎝、肩幅50㎝、袖丈22㎝

色:ホワイト
ロゴデザイン:The Estate of Stanislaw Lem 
デザイン:齋藤明(ALTR inc.)
素材:綿100%/ベトナム製




スタニスワフ・レム生誕100年
〈スタニスワフ・レム・コレクション〉第Ⅱ期刊行開始記念
オリジナルデザイン トートバッグ

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厚手のキャンバス地に、赤と黄色のワンポイントが利いた構成主義風のデザイン
〈スタニスワフ・レム・コレクション 第Ⅱ期〉の作品タイトルをポーランド語で表記

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こちらも裏面に100周年の記念ロゴ+イラストがばっちり

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中にはポケットもついて、国書刊行会の厚めの本もしっかり入ります


定価:3630円(10%税込)

色:ナチュラル
ロゴデザイン:The Estate of Stanislaw Lem 
デザイン:齋藤明(ALTR inc.)
サイズ:高さ35cm  横幅30cm  マチ10cm  肩紐の長さ50cm
内容量:約10L
素材:キャンバス地/中国製




〈スタニスワフ・レム・コレクション〉第Ⅰ期
(全6巻)

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レムのその他の作品
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2021/08/02

【真夏の書籍装幀祭――6・7月刊行物より】

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弊社書籍の装幀についてはありがたくもお褒めの声をいただくことがしばしばありますが、実際にはどのような思いで各担当者は取り組んでいるのか。この2か月ほどの新刊に特徴あるブックデザインの本が集中したのを機に、以下写真小特集を組んでその一端をお届けします。試みに、数点には詳細なデータも(プロが見ればすぐに分かることですが)付してみました。どうでしょうか。ちんぷんかんぷんな文字列にも、なんとなく独特のロマンが感じられるかもしれません。
ということで、店頭で手に取る機会が難しい読者の方々はぜひ以下御覧いただき、お買い上げの参考にしていただければ幸いです。(配列は刊行日順)





◉『エラリー・クイーン 創作の秘密』

エラリー・クイーン 創作の秘密1

エラリー・クイーン 創作の秘密2

エラリー・クイーン 創作の秘密3

◆装幀・水戸部功


◆用紙・印刷・書体

カバー・帯:ヴァンヌーボV スノーホワイト130kg/グロスニス加工
表 紙:サガンGA 黒 100kg
見返し:ビオトーブGA-FS マゼランブルー 90kg
本 扉:NTラシャ 漆黒 70kg
本 文:OKライトクリーム 58.5kg/本文書体=リュウミンL
花 布:伊藤信男商店 103
スピン:伊藤信男商店 61


◆編集担当者より

既刊『エラリー・クイーン 推理の芸術』(評伝)に続くクイーン研究本として、水戸部さんには装幀もペアになるようにお願いしました。黒地に白抜きで原題を大胆に配したデザインは、ミステリ作家エラリー・クイーンのロジック重視の作風にも通じます。また、文字(アルファベット)に対する徹底した拘りもクイーン作品の特徴の一つです。



◉『インディゴ』

インディゴ1

インディゴ2

インディゴ3

インディゴ4

◆装幀・水戸部功


◆編集担当者より

作品の持つ斬新さ、不穏さをデザイナーの水戸部さんが見事に表現してくれました。カバーを外して、広げてみて下さい。よく見るとそこに現れてくるのはゼッツ氏の輪郭。それは実作者ゼッツ氏ではなく、登場人物のゼッツ氏なのでしょうか。本扉は表には何も印刷されておらず、裏だけに印刷されています。



◉『サイコマジック』

サイコマジック1

サイコマジック2

◆装幀・コバヤシタケシ


◆編集担当者より

本体全面を覆うのではなく、上部が覗くようにカバーを掛けた仕様です。眼光鋭い著者写真の下には、虹色に輝く箔をあしらいました。活力をあらわす赤、生命の源泉をあらわす渦巻模様、人間を成す4つのエレメントを象徴する絵......いずれも本書の内容からインスピレーションを得て選び出されています。この本を手にすること自体がサイコマジック(=魂を癒やす術)となり、読者が手にした時にこそ完成するアートクリエイションです。



◉『マルペルチュイ ジャン・レー/ジョン・フランダース怪奇幻想作品集』

マルペルチュイ ジャン・レー/ジョン・フランダース怪奇幻想作品集1

マルペルチュイ ジャン・レー/ジョン・フランダース怪奇幻想作品集2

マルペルチュイ ジャン・レー/ジョン・フランダース怪奇幻想作品集3

マルペルチュイ ジャン・レー/ジョン・フランダース怪奇幻想作品集4

◆装幀・坂野公一(welle design)


◆用紙・印刷・書体

カバー・帯:Nプレミアムステージ ピュアホワイト 135kg/グロスニス加工
表 紙:色上質 うぐいす 特厚口/グロスPP加工
見返し:色上質 黒 特厚口
本 扉:色上質 オレンジ 薄口
本 文:淡クリーム琥珀N A 57.5kg/本文書体=秀英にじみ明朝L
花 布:伊藤信夫商店 88 オレンジ
スピン:伊藤信夫商店 17 黄緑


◆装画

カバー:ジャン・デルヴィル「メドゥーサ」(1893年)
本 扉:フェルナン・クノップフ「ブリュージュにて――正門」(1904年頃)


◆編集担当者より

装画・扉画は、作者と同じベルギー出身の2人の画家の作品から、内容にちなんだものをチョイス。いずれの原画も判型に対してかなり横長でしたが、装幀をご担当いただいた坂野さんに、絶妙な調整とバランスで、美しいタイポグラフィとともに配していただきました。
カバーを外した表紙は、弊社の本では少し珍しいPP加工。メドゥーサの顔のアップは、爬虫類的なテカリの効果もあり大迫力です。
本文書体は、個性的な活版印刷の雰囲気と可読性とが両立した、秀英にじみ明朝Lを採用しています。



◉『「探偵小説」の考古学』

「探偵小説」の考古学1

「探偵小説」の考古学2

「探偵小説」の考古学3

「探偵小説」の考古学4

◆装幀・水戸部功


◆編集担当者より

重厚さ、荘重さ、そこから生み出される本の存在感、編集者お気に入りの装幀です。カバー表の模様は実は箔押しです。印刷とは一味違った高級感が生み出されています。
表から続いているカバー裏の模様部分は黒っぽいメタリックインクを使用。黒地にうっすらと模様が浮かび上がり、いぶし銀のような渋味を醸し出しています。



◉『人狼ヴァグナー』

人狼ヴァグナー1

人狼ヴァグナー2

人狼ヴァグナー3

人狼ヴァグナー4

◆装幀・山田英春


◆編集担当者より

カバーの挿画は本文中にも収録されている、ヘンリー・アネレイ(Henry Anelay)による雑誌連載時の挿画24葉のうち、第12章「人狼」のもの。緻密に描かれた美しいモノクロの絵に、デザイナーの山田さんが上品でありながらインパクトのある色彩を施してくれました。よく見ると狼の目が漆黒で、狼のまがまがしさが際立ち、そこにこちらの目が引き付けられます。



◉『高原英理恐怖譚集成』

高原英理恐怖譚集成1

高原英理恐怖譚集成2

高原英理恐怖譚集成3

高原英理恐怖譚集成4

◆装幀・久留一郎(久留一郎デザイン室)


◆装画・山本タカト「ブーケ」


◆用紙・印刷・書体

カバー・帯:ユーライト 110kg/5色(プロセス4色+特色ゴールド1色)/赤金箔/光沢グロスPP
表 紙:NTラシャ 漆黒 100kg/特色ゴールド1色
見返し:NTラシャ 漆黒 100kg
本 扉:NTラシャ 漆黒 100kg/特色ゴールド1色
花 布:アサヒクロース A90 黒
スピン:アサヒクロース A33 黒


◆編集担当者より

著者の希望を踏まえつつ、文字を丁寧に大切にしながら、「ノーブレスオブリージュ(noblesse oblige)」「ノーブル(noble)」「エレガント(elegant)」、そして「ノアール(noir)」を念頭においたデザインです。
カバー文字は、17世紀〜19世紀 洋書(革装本)のように、赤金箔となっています。また仕上りは、光沢グロスPPでベルヴェットの光沢感(フェティッシュ感)を醸し出しています。



◉『骸骨 ジェローム・K・ジェローム幻想奇譚』

骸骨 ジェローム・K・ジェローム幻想奇譚1

骸骨 ジェローム・K・ジェローム幻想奇譚2

骸骨 ジェローム・K・ジェローム幻想奇譚3

◆装幀・岡本洋平(岡本デザイン室)


◆編集担当者より

百年前の英国幻想奇譚である本書のカバーは〈蠟引き加工〉という特殊加工を施しています。アンティークのように古風な趣を醸しつつ、新鮮な驚きを持ってお楽しみいただける本にするため、タイトル文字に幽かな擦れを加えたり、繊細なテクスチャーを全体にしのばせるなど、手の込んだ技が細部に仕込まれ、クラシカルな風合いが巧みに創り出されています。内容に自信があるからこそのこの装い、西洋骨董のように永くご愛蔵ください。



2021/06/30

新シリーズ「ウッドハウス名作選」刊行開始!

英国王室&日本皇室の御用達
笑いの巨匠、あのウッドハウスの新シリーズ登場!!


2018年10月、皇后美智子さま(当時)の「ジーヴスも2,3冊待機しています」ご発言で一大ブームがまきおこり、テレビのニュース番組や海外の報道でもとりあげられて、一躍日本でも超有名作家となった英国国民的大作家P・G・ウッドハウス。
92年の生涯で100冊近い作品を残したウッドハウスの傑作小説を、本邦未訳の長編を中心に紹介する新シリーズ。




〈「ウッドハウス名作選」刊行によせて〉

森村たまき(本シリーズ訳者)


 ひさびさにウッドハウスの新訳をお手元にお届けできるはこびとなった。しかも最長最強傑作の誉れも高き『ボドキン家の強運』をご紹介できることが、私は本当にうれしいし誇らしい。また新訳でウッドハウスが読める時代がやってきた。「ウッドハウス名作選」というシリーズであるから、次がある。その次もある。ひょっとしてその次だってあるかもしれない。もっとウッドハウスを読んでいただきたい。この世の中をもっとウッドハウスで満たしたいという翻訳者の野望は膨らむばかりである。私ももっともっとウッドハウスが訳したい、
 ウッドハウスは九二年の生涯に百冊近い著書を刊行した。天下国家数百年の大計に関わる思想の大体系を構想し、より善い社会を築きあげたいと意気込んだわけではなく、ひとえに面白い文章が書きたい、もっと面白い物語が作りたいという渇望に衝き動かされるままに次へ次へと書き続けたにちがいない。
 おそらくウッドハウスというのは、読んでも読まなくてもいい、あってもなくてもどちらでもいいし天下国家の大計にはあまり影響のない、楽しいだけの作品群なのだろう。しかし、テンポのよい会話、不思議な言い回し、宝石のような美文を楽しみ、愛すべき登場人物たちが運命に翻弄され、絶望と歓喜の間を忙しく上がり下がりして堂々巡りを繰り返しながら展開するストーリーを笑って読み進める私たちは、そこここにキラリ、キラリと閃めき顕れる、登場人物たちの精神の美質とか、この人がこの人だからこの人が好きという真実の愛に、心揺さぶられてしまったりもしているのである。
 本シリーズ二作めの『春どきのフレッド伯父さん』の主人公、フレッド伯父さんのモットーは、「できる時にはいつだって甘美と光明を振り撒く」である。皇太后美智子陛下は皇后生活最後のお誕生日のお言葉で、「ジーヴスも二、三冊待機しています」と明かされた。イギリス王太后エリザベス陛下は、お誕生日のプレゼントには「ウッドハウスの全作品がいただきたいわ」と語られた。
 皇太后陛下も王太后陛下も、人々が笑顔であるように、その唇が笑みで飾られているようにと願ってくださったにちがいない。そしてその笑いは、人を傷つけることも貶めることもなく、明るい、甘美と光明で照らすような笑いであるようにと、願ってくださったにちがいない。
 さあ、私たちはもっとウッドハウスが読める。ウッドハウスの甘美と光明のシャワーを全身で深呼吸して享受しよう。そして唇をウッドハウス仕様の、とびきりの笑みで飾ろう。




第1回配本(2021年6月)

『ボドキン家の強運』

 百万長者のうえに容姿端麗、気立てもバツグンだけど、ちょっとおまぬけな青年紳士モンティ・ボドキン君が主人公。豪華客船を舞台に、ワニを飼うお騒がせの赤毛女優、偏執狂的客室乗務員、ベーゼル色の瞳を持つ女子ホッケー選手などなど、あいも変わらぬ変人奇人怪人たちが船上狭しと大活躍。大爆笑保証付き、永遠不滅の大名作。


体裁:四六判・上製・463 頁
定価:2,420円 (本体価格2,200円)




第2回配本(2021年9月予定)

『春どきのフレッド伯父さん』

 ウッドハウスの小説中、否、世界文学史上、もっともナイスで、ハチャメチャで、イカれたキャラの持ち主フレッド伯父さんが、あのブランディングズ城で大暴れ。英国ウッドハウス協会の「一番好きな短編」投票でも堂々の第一位を獲得した「ゆけゆけ、フレッド伯父さん」もあわせて収録。




第3回刊行(2022年1月予定)

『アーチー若気の至り』

 舞台は第一次大戦終結後のニューヨーク。イートン校、オックスフィード大学出身、心やさしき青年紳士のアーチーは、大戦に従軍したのち、かれの一族に新大陸での成功を祈願されて米国ニューヨークに到着する。滞在の初日、アーチーはホテルで社主とひと揉めして相手を激怒させたが、向かった先のフロリダで恋におちて超スピード結婚。花嫁は、なんとそのホテル王の娘だった... ウッドハウス初期の傑作連作長編。





〈ウッドハウス讃〉

エリザベス陛下(英国女王母)

ウッドハウスの全作品が頂戴できますかしら?(公式贈答品ではなく、本当に欲しいものは何かと聞かれて)


トニー・ブレア(英国元首相)

私はウッドハウスをまだ一度も読んだことのない方々が羨ましくてならない。大量の未読ウッドハウス作品が自分の前に広がっているという眺望は、思うだに蠱惑的ではないか。


ヒレア・ベロック(作家)

ウッドハウスは、当代最高の作家である。彼は現存する最高の英国作家にして、われわれ作家たちの頭領である。


「タイムズ」紙

笑いの古典、万人から巨匠と認められたコミックの大天才。



〈著者略歴〉

P・G・ウッドハウス

1881-1975.英国の国民的大作家。「比類なきジーヴス」ほか。 生涯お笑い一筋に100を超える小説を書き続け、黎明期のブロードウェーミュージカルやハリウッド無声映画にも脚本や原作を提供した。


〈訳者略歴〉

森村たまき

1964年生まれ。翻訳家。訳書に、≪ウッドハウス・コレクション≫(全14冊)、≪ウッドハウス・スペシャル≫(全3冊)、≪よりぬきウッドハウス≫(全2冊)ほか。著書に『ジーヴスの世界』。

2021/05/22

『イラストでわかる日本語表現 初級』イラストデータ申請ページ

川端葉子『イラストでわかる日本語表現 初級』の「イラストデータ」を、ご希望の方に配布しております。

データには、以下の2種類があり、内容は同じです。
・PDFデータ
・PowerPoint(pptx)データ

プリントアウトしてボードにはったり、オンライン授業での資料としてお使いいただけます。
また、指導に必要な範囲内であれば、文章を追加する、などといった改変も可能です。


【イラストデータ サンプル】
イラスト初級 HP用サンプル.jpg
イラスト:梅田綾子


    
「イラストデータ」をご希望の方は、注意事項をお読みいただいたうえで、次のURLよりお申し込みください。
フォームに「必須」とある項目に未入力のものがある場合、申請を受け付けられませんので、ご注意ください。
申請には、本の奥付に掲載されているパスワードが必要です。

『イラストでわかる日本語表現 初級』「イラストデータ」 申請フォーム

※注意事項にご同意いただけない場合、データをお送りできません。

【注意】 申請の前に必ずお読みください
*「イラストデータ」は、本教材を使って教える指導者の方のために作られたものです。
 データは、この本を使用して指導する場合に限り、利用できます。
*「イラストデータ」は、『イラストでわかる日本語表現 初級』に対応しています。本と一緒にお使いください。
*「イラストデータ」の内容は、本の重刷の際などに予告なく変更され、新しいバージョンが配信されることがあります。
 新しいバージョンがお入り用の際は、再度申請が必要になりますことをご了承ください。
*「イラストデータ」は、PDFデータ形式と、PowerPoint形式(pptx)で配布します。
*PC環境や、ソフトのバージョンの違いなどで、データが開けない、文字化けする、といったトラブルに関しては、
 弊社では責任を負いかねますので、申請された方の責任において、ご利用ください。
*「イラストデータ」の再配布、再加工、無断転載等は禁じられています。

※『イラストでわかる日本語表現 初級』の「イラストデータ」に関するお問い合わせは、以下のメールアドレスまで
 ご連絡ください(お電話での問い合わせは、受け付けておりません)。



9784336071743.jpg
【電子書籍のみで販売】
川端葉子
初級レベル(日本語能力試験N4~N5レベル)の表現や文型を、
「場面」や「話者」がわかるようイラストで楽しく解説! 文法
だけでなく語彙も復習できる様々な練習問題も収録しています。


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