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サンガツノホン

3月の本

発売日 2025/12

判型 B6変型判   ISBN 978-4-336-07736-3

ページ数 272 頁   Cコード 0090

定価 3,080円 (本体価格2,800円)

内容紹介

時代も場所もまったく異なる文学作品たちをつなぐテーマは〈12か月〉――

12か月のうちの〈3月〉をテーマに古今東西の小説・詩歌・随筆を集めたアンソロジー。
四季をあじわい、あの作品といま同じ季節を生きるよろこびをつくる本。シリーズ全12巻。

装丁:岡本洋平(岡本デザイン室)

著者紹介

西崎憲 (ニシザキケン)

翻訳家、作家、アンソロジスト。訳書にコッパード『郵便局と蛇』、『ヘミングウェイ短篇集』、『青と緑 ヴァージニア・ウルフ短篇集』など。著書に第十四回ファンタジーノベル大賞受賞作『世界の果ての庭』、『蕃東国年代記』『未知の鳥類がやってくるまで』『全ロック史』『本の幽霊』など。フラワーしげる名義で歌集『ビットとデシベル』『世界学校』。電子書籍や音楽のレーベル〈惑星と口笛〉主宰。音楽家でもある。

内田百閒 (ウチダヒャッケン)

小説家、随筆家。一八八九年生。小説に「冥途」「旅順入城式」、随筆に「百鬼園随筆」「阿房列車」「ノラや」など。一九七一年没。

牧野信一 (マキノシンイチ)

小説家。一八九六年生。小説に「ゼーロン」「鬼涙村」「酒盗人」など。宇野浩二、坂口安吾、稲垣足穂らと交友し、ギリシャ・ローマ神話、中世騎士物語などを下敷きにした独自の幻想的作風を確立したが、一九三六年三月二四日、実家の納屋で縊死自殺した。享年四一(満三九歳)。

北原白秋 (キタハラハクシュウ)

詩人、歌人。一八八五年生。詩集に「邪宗門」、歌集に「桐の花」など。一九四二年没。

須賀敦子 (スガアツコ)

随筆家、伊文学者、翻訳家。一九二九年生。夫ジュゼッペ・ペッピーノ・リッカとともに日伊の翻訳に取り組むが死別。随筆に「ミラノ 霧の風景」、翻訳にタブッキ「インド夜想曲」など。一九九八年没。

森茉莉 (モリマリ)

エッセイスト、小説家。一九〇三年生。父・森鷗外にまつわるエッセイ集「父の帽子」のほか「贅沢貧乏」「私の美の世界」、小説に「恋人たちの森」「枯葉の寝床」「甘い蜜の部屋」など。一九八七年没。

向田邦子 (ムコウダクニコ)

脚本家、エッセイスト、小説家。一九二九年生。脚本を手掛けたドラマに「寺内貫太郎一家」「阿修羅のごとく」、エッセイ集に「父の詫び状」、短編小説集に「思い出トランプ」など。一九八一年没。

山村暮鳥 (ヤマムラボチョウ)

詩人、児童文学者。一八八四年生。詩集に「聖三稜玻璃」「風は草木にささやいた」「雲」など。一九二四年没。

イェジ・アンジェイエフスキ (イェジ・アンジェイエフスキ)

ポーランドの小説家。一九〇九年生。小説に「灰とダイヤモンド」「天国の門」「とびはねて山を行く」など。一九八三年没。

工藤正廣 (クドウマサヒロ)

ロシア文学者、小説家、翻訳家。一九四三年生。小説に「Tsugaru」「アリョーシャ年代記」「チェーホフの山」、翻訳にパステルナーク「パステルナーク全抒情詩集」「ドクトル・ジヴァゴ」など。

目次

春の夜は(芥川龍之介)
ネコロマンチシズム(内田百閒)
雪の一日(岡本綺堂)
春の槍から帰って(板倉勝宣)
春六題(寺田寅彦)
ひな祭り(石井桃子)
繰舟で往く家(牧野信一)
春の暗示(北原白秋)
豆腐買い(岡本かの子)
金の輪(小川未明)
菫とヘルメット(稲垣足穂)
見えない配達夫(茨木のり子)
イタリアの春(ヴワディスワフ・レイモント/金子佳代訳)
LES LILAS リラの憶ひ出(須永朝彦)
宵闇(サキ/中村能三訳)
オリエント・エクスプレス(須賀敦子)
雛の眼(森茉莉)
ごはん(向田邦子)
祈り(イェジ・アンジェイエフスキ/工藤正廣訳)
七階の住人(宮本百合子)
煙草工女(佐多稲子)
春(山村暮鳥)
 跋 三月と円環(西崎憲)

3月の本


*近刊

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