セイシュンノスケッチブック
青春のスケッチブック
続・『クマのプーさん』挿絵画家が描くヴィクトリア朝ロンドン
発売日 2023/07/25
判型 A5判 ISBN 978-4-336-07486-7
ページ数 304 頁 Cコード 0097
定価 2,970円 (本体価格2,700円)
悲しい別れ、名門校への進学、画家への道、そして恋――。『クマのプーさん』の挿絵画家、E・H・シェパードが、前作『思い出のスケッチブック』のその後を描く自伝エッセイ。ヴィクトリア朝の大きな時代の変化のなか、さまざまな経験を通じて成長していく少年の、ときにほろ苦く、ときに甘やかな青春の日々。イラスト120点収録。
アーネスト・ハワード・シェパード (アーネスト・ハワード・シェパード)
Ernest Howard Shepard,1879-1976
児童文学史上、もっとも有名で愛されるキャラクターのひとり、「クマのプーさん」を描いたことで知られる。『クマのプーさん』、『プー横丁にたった家』をはじめとするA・A・ミルンの作品、『たのしい川べ』などのケネス・グレアムの作品、リチャード・ジェフリーズの『ベヴィス』など、数多くのイギリス児童文学作品のイラストを手がける。
1879年に3人きょうだいの末っ子としてロンドンに生まれ、幼いころより絵の才能を示していた。奨学金を得て王立美術院に通い、最初の妻となるフローレンスと出会った。ヴィクトリア朝最後の白黒線描画の第一人者となり、第一次世界大戦に従軍した後、雑誌『パンチ』のイラストレーター、政治風刺マンガ家として生計を立てた。まじめでみなから愛される人物で、ユーモアあふれるイラストが人気だった。
永島憲江 (ナガシマノリエ)
1977年生まれ。国際基督教大学にて学士号・修士号取得後、英レディング大学大学院にて修士号取得、白百合女子大学大学院にて博士号取得。白百合女子大学児童文化研究センター研究員。訳書に、『思い出のスケッチブック――『クマのプーさん』挿絵画家が描くヴィクトリア朝ロンドン』(国書刊行会)。共訳書に、ネズビット『アーデン城の宝物』、『ディッキーの幸運』(東京創元社)。執筆参加に『子どもの本と<食> 物語の新しい食べ方』(玉川大学出版部)、『英語圏諸国の児童文学Ⅰ(改訂版)物語ジャンルと歴史』(ミネルヴァ書房)、『世界少年少女文学(ファンタジー編、リアリズム編)』(自由国民社)。
第一章 おばさんたちとの日々
第二章 オリヴァーズ
第三章 テレサ・テラスの新しい家
第四章 ビューシャーズ
第五章 寒い冬
第六章 セント・ポールズ・スクール
第七章 画家になる
第八章 ヘザリーズ
第九章 在位六十周年記念式典
第十章 ロイヤル・アカデミー・スクール
第十一章 デヴォン州とドイツでの夏休み
第十二章 ぼくのはじめてのアトリエ
第十三章 恋をする
第十四章 婚約
第十五章 家探し
第十六章 ぼくたちの大冒険