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プロビデンス

プロビデンス  Act1

発売日 2022/11/24

判型 B5変型判   ISBN 978-4-336-07269-6

ページ数 172 頁   Cコード 0379

定価 3,080円 (本体価格2,800円)

内容紹介

◆言葉が世界を書き換える――物語の魔術師にしてアメコミ界の帝王アラン・ムーア版クトゥルー神話全四部作ついに刊行!

◆1919年、新聞記者ロバート・ブラックは自殺で友人を亡くしたショックを癒やすため、読んだ人を狂わせるという幻の奇書を求めてニューイングランドの地に旅立つ。だがその旅は時空を越えた恐怖を彼に味あわせ、彼の人生と宇宙を決定的に変えてしまうのだった……クトゥルー神話の源泉にまでさかのぼり、『ネオノミコン』につながる新たなコズミックホラーの扉がついに開く!

◆アメコミ界の金字塔『ウォッチメン』の著者にして、アメコミ史上最重要作家であるアラン・ムーアが、H・P・ラヴクラフトとクトゥルー神話作品の従来のイメージを鮮やかに刷新することに挑んだエポックメイキングなシリーズの第2作。
 ラヴクラフトは、1890年アメリカのロードアイランド州プロビデンスに生まれ、クトゥルーをはじめとする地球外生物によるコズミックホラー(=宇宙的恐怖)に満ちた作品群を書いたホラー作家。ラヴクラフトは自身が作り上げた恐怖の神話体系を、当時の作家たちにシェアードワールドとして解放した。この試みにより、さまざまな作家により物語が書き継がれていくこととなった。またラヴクラフトの評価は年々高まっており、今では世界中にファンがいる。
 現在においてもクトゥルー神話の世界観は小説や映画、ゲームなどさまざまな分野においてシェアされ続けており、新たな作品群を生みだしながらあらゆるジャンルに多大な影響を与えている。本シリーズも、このようなクトゥルー神話作品のひとつであり、アラン・ムーアが、アメコミにおいてラヴクラフトの新たなる再評価をすべく、クトゥルー神話作品最大の魅力であるコズミックホラーの本質を問いかけてくる画期的な作品となっている。

著者紹介

アラン・ムーア (アランムーア)

1953年、イギリス・ノーサンプトン生まれ。『ウォッチメン』『フロム・ヘル』『Vフォー・ヴェンデッタ』『プロメテア』などの著作で知られる英国コミック界の革新者。魔術や幻想世界への強い関心でも知られており、『プロメテア』は魔術の入門書としても読まれている。コミック引退を宣言したが長編小説『Jerusalem』、短編集『Illuminations』を上梓、映画「The Show」の脚本出演をつとめるなど多方面で活躍している。ロンドンを舞台にした五部作からなる魔術ファンタジーを執筆中。

ジェイセン・バロウズ (ジェイセンバロウズ)

1972年、カリフォルニア州サンディエゴ生まれ。サバンナ・カレッジ・オブ・アート・アンド・デザイン卒業。Caliber Press やLondon Night Studiosなどのコミック出版社で仕事をしたのち、主にAvatar Pressで活躍中。近年の作品に、ガース・エニス作『Chronicles of Wormwood』『Crossed』、ウォーレン・エリス作『Scars』など。

柳下毅一郎 (ヤナシタキイチロウ)

1963年大阪府生まれ。映画評論家・翻訳家。雑誌『宝島』の編集者を経てフリー。ガース柳下の筆名で『ファビュラス・バーカー・ボーイズの映画欠席裁判』(洋泉社/文春文庫)を町山智浩と共著。著書に『興行師たちの映画史 エクスプロイテーション・フィルム全史』(青土社)、『新世紀読書大全 書評1990-2010』(洋泉社)など多数。訳書にR・A・ラファティ『第四の館』(国書刊行会)、アラン・ムーア/J・H・ウィリアムズIII『プロメテア1~3』(小学館集英社プロダクション)、ジョン・ウォーターズ『ジョン・ウォーターズの地獄のアメリカ横断ヒッチハイク』(国書刊行会)、監訳書に〈J・G・バラード短編全集〉(東京創元社)など。

目次

第1章|黄色い印
第2章|ザ・フック
第3章|潜み棲む恐怖
第4章|白い猿たち

訳注

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