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  4. 神像彫刻重要資料集成3 関西編二

シンゾウチョウコクジュウヨウシリョウシュウセイサンカンサイヘンニ

神像彫刻重要資料集成3 関西編二

伊東史朗 総監修・本巻監修
赤川一博吉原忠雄神田雅章大河内智之 責任編集

発売日 2016/12/05

判型 A4変型判   ISBN 978-4-336-06083-9

ページ数 500 頁   Cコード 0371

定価 47,300円 (本体価格43,000円)

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内容紹介

三重県・大阪府・奈良県・和歌山県の、国宝9躯、重要文化財131躯を含む、全340躯。伊勢神宮や熊野三山、吉野などが所在する地域の特性を示す重要神像や、新規実査による初紹介作品を多数収録。巻頭論文=伊東史朗「神像を理解するために」。

【各府県収録件数】
三重県:全23躯(うち重要文化財2躯)
大阪府:全128躯(うち重要文化財80躯)
奈良県:全106躯(うち国宝5躯、重要文化財37躯)
和歌山県:全83躯(うち国宝4躯、重要文化財12躯)

刊行にあたって 

「神像研究の基盤構築へ向けて」伊東史朗(シリーズ総監修、和歌山県立博物館長・京都国立博物館名誉館員)

 神像彫刻は仏像にくらべ知られている作品数がはるかに少ない。国宝・重要文化財に指定されているものでいえば、仏像の二十パーセントに満たない。調査の困難さが主な理由ではあろうが、そのような状況が実態を反映しているといえないのは、一部地方において神像の調査が積極的に行われ、仏像に比肩しうる多くの作品が報告されていることからもよくわかる。全国的にも同様のことが予測される。したがって、仏像と同じような研究基盤を築くためには、国や地方の指定作品はもちろん、各地の調査活動により知られた作品をも入れて、その全貌を把握する作業が必要となる。
 本企画は、そのような学界内の要望を踏まえ、国・地方指定の既知のものだけでなく、近年の調査により見出された作品をも含め、可能な限りその図版と基礎的データを集成し、あわせて斯界第一人者による論考を添えて、神像の調査と研究の現到達点を提供しようとするものである。
 本書の刊行により、わが国の神像の美術史的変遷、技法と構造、地域的な特徴など、渋滞していた神像研究が飛躍的に進展し、仏像の研究とあい並んで、わが国の宗教文化の偏りない全体像が把握されることが期待されるとともに、神像が文化財として今以上に評価され、その保存に役立つことが望まれる。

推薦のことば

「日本の精神文化をたどる意義深い出版」加藤隆久(生田神社名誉宮司・神戸女子大学名誉教授)

 恵まれた自然環境の中で、日本人は自然と親和的な精神文化をはぐくんできた。その上に仏教を受容したので、江戸時代までは、いわゆる神仏習合が日本人の自然な信仰であった。日本人は清らかな心をもって神仏の加護を受けようと社寺を参拝してきた。明治初めに神仏判然令が出されたが、家庭には神棚と仏壇のあるのが一般的で、今も伝統的な地域や家庭では、そうした信仰が継承されている。
 最近、神仏の加護のもとに西国の神社と寺院が協力して相互巡拝を推進し、神威仏光の高揚を図ると共に広く宗教や思想信条を超えて人心の平安と社会の安寧に資することを目的として、「神仏霊場会」が設立された。
 そして今、仏教の影響を受けながら「神の御姿」として古来あまた造像されてきた神像についての研究が盛んになってきている。
 仏像と異なり、神像は御神体として直接目にすることが出来ないことも多く、今まだ取り上げられる機会も少なかった。しかし近年は徐々に全国各地にまつられる御神像の調査研究も進み、この度「神像彫刻重要資料集成」として刊行されることになったという。
 御神像という文化財を学術的に正確に把握し、研究成果を後世に伝えていこうとするもので、日本にはぐくまれてきた精神文化の諸相をたどるためにも、非常に意義深いものと思う。この画期的な資料集成を茲に強く推薦するものである。

著者紹介

伊東史朗 (イトウシロウ)

1945年岐阜県に生まれる。名古屋大学文学部美学美術史専攻卒業。京都府立総合資料館、京都国立博物館、文化庁美術学芸課主任文化財調査官を経て、現在和歌山県立博物館長、京都国立博物館名誉館員。主な編著書に『平安時代彫刻史の研究』(名古屋大学出版会、2000年)、『平安時代後期の彫刻 信仰と美の調和』(至文堂、2004年)、『十世紀の彫刻』(至文堂、2006年)、『千本釈迦堂大報恩寺の美術と歴史』(柳原出版、2008年)、『松尾大社の神影』(松尾大社、2011年)、『日本美術全集4 密教寺院から平等院へ』(小学館、2014年)などがある。

赤川一博 (アカガワカズヒロ)

吉原忠雄 (ヨシハラタダヲ)

神田雅章 (カンダマサアキ)

大河内智之 (オオコウチトモユキ)

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