発売日 2010/09/16
判型 四六判 ISBN 978-4-336-05311-4
ページ数 276 頁 Cコード 0010
定価 1,980円 (本体価格1,800円)
虚業に走り経済道徳をなくした現代こそ渋沢の声に耳を傾けたい。個々人の公益と利益の追求とは何かを問う名著。
渋沢栄一の言葉から、個々人の公益の追求と私益の追求とは何かを問う。大著「青淵百話」より、公利公益の哲学を中心に再構成。
渋沢栄一 (シブサワエイイチ)
1840年(天保11)、現在の埼玉県深谷市の豪農に生まれる。幕末の動乱期には尊皇攘夷論に傾倒、のちに一橋家に仕える。欧州各地を視察して帰国後、大蔵省租税司、大蔵権大丞を歴任。辞職後は実業に専心し、第一国立銀行(第一勧業銀行の前身)の創設をはじめ、実業界の第一線から退くまで500あまりの会社を設立、資本主義的経営の確立に大いに貢献した。晩年は社会・教育・文化事業に力を注ぎ、東京高等商業(現一橋大学)等の設立を斡旋し、東京市養育院等の各種社会事業にも広く関係した。1931年(昭和6)没。
国書刊行会 (コクショカンコウカイ)
第1部 公利公益のために(国家/社会/公生涯と私生涯/商業の真の意義 ほか)/第2部 人の生きざまについて(実業界から見た孔子/龍門社の訓言/米びつ演説/悲観と楽観 ほか)