イスラームゲンダイシソウノケイショウトハッテン
イスラーム現代思想の継承と発展
エジプトの自由主義
発売日 2011/04/13
判型 四六判 ISBN 978-4-336-05212-4
ページ数 224 頁 Cコード 0314
定価 2,750円 (本体価格2,500円)
エジプト近現代の著名な父子(フサイン・アミーンとアフマド・アミーン)二世代にわたるイスラーム自由主義思想の継承と発展というユニークなテーマを、近・現代史の政治・社会史に照らし合わせながら、イスラーム論・文明論・政治論と、多方面から詳細にたどる。
水谷周 (ミズタニマコト)
京都大学文学部卒業。博士(イスラーム思想史、ユタ大学)。社団法人日本宗教信仰復興会議代表理事、日本ムスリム協会理事、国際宗教研究所顧問などを務める。日本における宗教的覚醒とイスラームの意義の啓発に努める著作多数。
イスラーム信仰関係以外の著作として、『現代アラブ混迷史 : ねじれの構造を読む』(平凡社)、『集団的自衛権とイスラム・テロの報復』(青灯社、共著)、『Liberalism in
20th Century Egyptian Thought: The Ideologies of Ahmad Amin and Husayn』(Amin, London, I.B. Tauris)などがある。
はしがき
第1章 序論
本書の範囲について
イスラームの自由主義について
本書の手法について
第2章 アフマド・アミーンとその時代
生涯と活動
「文化復興」の時代
自由主義のかげり
第3章 フサイン・アミーンとその時代
人生と活動
ナセルからサダトへ
ムバーラクと自由主義
第4章 イスラーム論
信仰論
イスラーム諸学
シャリーアの適用
第5章 文明論
議論の概要
用語の定義
西洋近代文明について
新文明について
参考 大戦間の東洋主義について
第6章 政治論
アフマドと政治的啓蒙
フサインとイスラーム過激主義
論点の転換
第7章 結語
世代間の異同
家族の中の自由主義
国際的自由主義、あるいはイスラームの宗教大改革について
あとがき
エジプト近現代年表/参考文献/主要人名索引