トキトノタタカイ
時との戦い
発売日 1981/12/31
判型 四六変型判 ISBN 978-4-336-02656-9
定価 1,980円 (本体価格1,800円)
若年時、パリでシュルレアリスム運動に加わり、レサマ=リマと共に今日のキューバ前衛主義を代表する奇才《魔術的レアリスム》のもう一人の巨人カルペンティエールが、自らのオブセシオンとも化した《時間についての目眩く観想》を展開した驚異の作品集。
アレホ・カルペンティエール (アレホカルペンティエール)
1904年~1980年。スイスに生まれ、フランスを経てキューバに帰国、ハバナ大学で建築を学ぶ。左翼ジャーナリストとして活動し、弾圧されフランスに亡命。ブルトン、エリュアール、アルトーらシュルレアリストたちと交遊し、小説を書き始める。キューバ革命後は帰国し、カストロ政権の文化的リーダーとなった。1978年にスペイン語圏最高の文学賞であるセルバンテス賞を受賞。
鼓直 (ツヅミタダシ)
1930年生まれ。東京外事専門学校(現東京外国語大学)終了。法政大学名誉教授。訳書にガルシア=マルケス『百年の孤独』(新潮社)、ボルヘス『フロディーの報告書』(白水社)、ボルヘス『伝奇集』(岩波書店)などがある。