トウホウノタビ
東方の旅 上
発売日 1984/01/01
判型 四六判 ISBN 978-4-336-02537-1
ページ数 402 頁
定価 3,520円 (本体価格3,200円)
夢と神秘の詩人ネルヴァルは1843年、神々の揺籃の地を求めカイロ、シリア、コンスタンチノープルを旅した。地中海の波間に散る星屑は、秘儀信仰の象徴だろうか?詩人唯一の長編の全訳決定版。
ジェラール・ド・ネルヴァル (ジェラールドネルヴァル)
1808年~1855年。フランスのロマン主義詩人、作家。ゲーテの『ファウスト』を紹介し、新しいドイツ文学の紹介者として活躍。死後今世紀になって象徴派・シュルレアリストたちによって再評価された。主な作品に『火の娘』、『オーレリア、あるいは夢と人生』、『ローレライ』、『幻想詩集』などがある。
篠田知和基 (シノダチワキ)
1943年生まれ。グルノーブル大学博士課程修了。パリ第8大学文学博士。名古屋大学名誉教授。著書に『幻影の城 ネルヴァルの世界』(思潮社)、『人狼変身譚 西欧の民話と文学から』(大修館書店)、訳書にネルヴァル『阿呆の王』『オーレリア 夢と生』(ともに思潮社)、『ノディエ幻想短篇集』(岩波文庫)などがある。