言葉が世界を書き換える──
物語の魔術師にしてアメコミ界の帝王
アラン・ムーア版クトゥルー神話全四部作
ついに刊行!
アメコミ界の金字塔『ウォッチメン』『フロム・ヘル』の著者にして、アメコミ史上最重要作家である
アラン・ムーアが、H・P・ラヴクラフトとクトゥルー神話作品の従来のイメージを鮮やかに刷新する
ことに挑んだエポックメイキングなシリーズ。本シリーズは、アメリカのコミック出版社AVATARより
2010年に『ネオノミコン』出版、その後続編として『プロビデンス』三部作が書き継がれ2017年に
完結した。アメコミファン、クトゥルーファン待望の書!
〈ネオノミコン〉シリーズ
──全4巻──
アラン・ムーア[作]
ジェイセン・バロウズ[画]
柳下毅一郎[訳]
オールカラー/B5判変型/ハードカバー/各巻184~200頁前後
【第1巻】
NEONOMICON
2021年10月下旬発売予定
3080円(10%税込)
人間をチューリップ型に切り裂く異様な殺人事件、古い教会を改築したクラブに蔓延する
謎の白粉......頻発する怪事件を解決すべくFBI捜査官メリルとゴードンはマサチューセッツ
州セイラムのオカルトショップに向かうが......ラヴクラフトの内なる深淵に迫り、時空を覆す
宇宙最凶の暗黒神話、ここに始まる!
────────続 刊────────
【第2~4巻】
『プロビデンスACT1、2、3』
1919年、新聞記者ロバート・ブレイクは友人を亡くしたショックを癒やすため、読んだ人を
狂わせるという幻の奇書を求めてニューイングランドの地に旅立つ。だがその旅は時空
を越えた恐怖を彼に味あわせ、彼の人生と宇宙を決定的に変えてしまうのだった・・・・・・
クトゥルー神話の源泉にまでさかのぼり、あらたに再構築する『ネオノミコン』完結編。
────────著訳者プロフィール────────
[作]
アラン・ムーア
(Alan Moore)
1953年、イギリス・ノーサンプトン生まれ。『ウォッチメン』『フロム・ヘル』『Vフォー・ヴェンデッタ』
『プロメテア』などの著作で知られる英国コミック界の革新者。魔術や幻想世界への強い関心でも
知られており、『プロメテア』は魔術の入門書としても読まれている。コミック引退を宣言したが長編
小説『Jerusalem』を上梓、映画『The Show』の脚本出演をつとめるなど多方面で活躍している。
[画]
ジェイセン・バロウズ
(Jacen Burrows)
1972年、カリフォルニア州サンディエゴ生まれ。
サバンナ・カレッジ・オブ・アート・アンド・デザイン卒業。
Caliber Press やLondon Night Studiosなどのコミック出版社で仕事をしたのち、現在は主に
Avatar Pressで活躍中。近年の作品に、ガース・エニス作『Chronicles of Wormwood』『Crossed』、
ウォーレン・エリス作『Scars』など。
[翻訳]
柳下毅一郎
(やなした きいちろう)
1963年大阪府生まれ。映画評論家・翻訳家。雑誌『宝島』の編集者を経てフリー。
ガース柳下の筆名で『ファビュラス・バーカー・ボーイズの映画欠席裁判』(洋泉社/文春文庫)
を町山智浩と共著。著書『興行師たちの映画史 エクスプロイテーション・フィルム全史』(青土社)、
『新世紀読書大全 書評1990-2010』(洋泉社)など多数。訳書にR・A・ラファティ『第四の館』(国書刊
行会)、アラン・ムーア/J・H・ウィリアムズⅢ『プロメテア1~3』(小学館集英社プロダクション)、
監訳書に〈J・G・バラード短編全集〉(東京創元社)など。