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チュウゴクグン、ソノホントウノジツリョクハ

中国軍、その本当の実力は

中国軍は台湾を着上陸侵攻できるのか  

発売日 2023/04/21

判型 四六判   ISBN 978-4-336-07500-0

ページ数 252 頁   Cコード 0031

定価 2,640円 (本体価格2,400円)

内容紹介

徹底した秘密主義と権謀術数を常套手段とする中国の政治・軍事の実情を知ることは、至難の業である。
「台湾有事は日本有事」の危機が叫ばれる中、中国軍の本当の実力を解明することは喫緊の課題であり、中国の各種工作やマスコミなどの極端な論調に惑わされない冷静な判断が必要である。

そのため本書では、まず中国軍が「ソ連(ロシア)型軍隊」であり、ロシア軍と軍事的類似性があることを踏まえ、ウクライナ戦争におけるロシア軍の軍事作戦の実態を分析し、そこから中国軍の実体や実力について何が類推でき、どのような問題や課題があるかを明らかにした。
また、尖閣・台湾を軍事侵攻するには着上陸(水陸両用)作戦の遂行が必須の要件である。現段階で中国軍がその実力を有しているか、その能力を分析評価し、可能な範囲で課題に対する答えを導いた。

その上で、日本が直面する危機にどう備えるべきか、日本の安全保障・防衛体制強化の方向を明示。
いま読まれるべき、冷静な現状分析の書!

著者紹介

樋口譲次 (ヒグチジョウジ)

1947年長崎県生まれ。防衛大学校卒業(13期生、機械工学専攻)、陸上自衛隊高射特科部隊等に勤務。この間、米陸軍指揮幕僚大学留学。第2高射特科群長、第2高射特科団長兼飯塚駐屯地司令、第7師団副師団長兼東千歳駐屯地司令、第6師団長、陸上自衛隊幹部学校長等を歴任。2003年退官(陸将)。現在、日本安全保障戦略研究所副理事長兼上席研究員、偕行社・安全保障研究会研究員、隊友会参与等を務める。
編著『日本と中国、もし戦わば』(SB新書、2017年)、『ウクライナ戦争徹底分析』(扶桑社、2022年)。
著作『中国軍、その本当の実力は』(国書刊行会、2023年)。その他、共著等多数。

目次

はじめに  
第1章 ソ連(ロシア)軍をモデルに建設された中国軍──ウクライナ戦争が示唆する中国軍への教訓  
第1節 ソ連(ロシア)軍と中国軍の類似性  
第2節 ウクライナ戦争におけるロシアの軍事作戦と中国軍との関係性  
第3節 ウクライナ戦争から中国は何を学んだのか  
第2章 中国の対台湾「戦争に見えない戦争」はすでに始まっている──ハイブリッド戦/グレーゾーンの戦いから急速な着上陸侵攻へ  
第1節 「ハイブリッド戦」を提唱するゲラシモフ理論の実践  
第2節 中国の対台湾「戦争に見えない戦争」はすでに始まっている──ハイブリッド戦/グレーゾーンの戦いから急速な着上陸侵攻へ  
第3章 中国は台湾を着上陸侵攻できるのか   
第1節台湾の防衛
第2節 着上陸作戦の歴史的趨勢  
第3節 中国軍による台湾への着上陸侵攻  
第4節 中国軍の台湾に対する着上陸侵攻能力の評価  
第4章 直面する「台湾有事は日本有事」の危機に日本はどう備えるべきか──日本の安全保障・防衛体制強化の方向  
第1節 東アジアの安全保障環境と日本  
第2節 日本の安全保障・防衛体制強化の方向  
おわりに  
主要参考文献

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