アイヅノフウコウ
会津の風光
永遠なる一瞬
発売日 2022/11/21
判型 A4判 ISBN 978-4-336-07397-6
ページ数 136 頁 Cコード 0072
定価 3,960円 (本体価格3,600円)
著者は半世紀にわたり、東北・会津地方を撮り続けてきた。うなぎ屋を生業とする著者は、「わたしは記録者であって、写真家ではない。真に美しいものは悲しみをまとっている。艱難辛苦の歴史を沈めた、もの言わぬ風景は時代の彼方に消えていくだろう。わたしは、さりげない日常の一瞬をただ敬意をもって見つめ、心を込めてシャッターを切った」という。
本書には、懐かしい昭和時代の暮らしと風景が凝縮されている。「村落風景、暮らし、農、互助、習俗、祈り、消えた村、往来、未来を拓く」の各章に大別された一枚一枚の写真が、在りし日のさりげない一瞬を写す。添えられる含蓄に富んだ短い文と呼応して、著者の哀惜の思いがひしひしと伝わる写真集。
竹島善一 (タケシマヨシカズ)
昭和10年(1935)東京生まれ。うなぎ蒲焼き店「ふな与」元店主。著書に『会津・農の風景』(新泉社、1988)、『蘇る記憶Ⅰ』(奥会津書房、2002)、『蘇る記憶Ⅱ』(奥会津書房、2014)、『戦中・戦後の日々』(奥会津書房、2017)、『蘇る記憶Ⅲ』(奥会津書房、2018)、『正法眼蔵写真集 道元禅師――禅の心象風景』(国書刊行会、2020)などがある。