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2084ネンホウコクショ

2084年報告書

地球温暖化の口述記録  

発売日 2021/10/25

判型 四六判   ISBN 978-4-336-07263-4

ページ数 256 頁   Cコード 0098

定価 2,970円 (本体価格2,700円)

内容紹介

 2084年が舞台のSF小説。すでに世界は深刻な気候温暖化で危機に直面している。歴史記録の研究者(2012年生)が、なぜ温暖化を阻止できなかったのかという疑問を念頭に世界各地の記者や学者の歴史証言を取材して執筆。21世紀初めの10年、20年間には深刻な影響が明らかだったのに、政治家や化石燃料推進派は科学的根拠を否定し続け、科学者の警告を握りつぶした。2050年以降世界各地で未曽有の事態が進行し、2084年には人類は生存の危機に瀕している。
*「あなたが生存を脅かす気候変動の不安で眠れないならば、ジェームズ・ローレンス・パウエルの『2084年報告書』を読むと、温暖化と闘って地球を救おうするリーダーを選ぶのに必死になるだろう」(マリ・クレール誌)
*「実に怖い本だ――急いでしっかり行動しないとこうなる。そして本書にはどうやって変化を起こせるかの手がかりが満載であり、予言ではなく、フィクションである」(ニューヨークタイムズ紙ベストセラー著者ビル・マッキベン)
*「未来からのこれらの報告は――科学者、医師、司祭、大使、政治家、ツバル――私に警告した。一日一日を無駄にできないことを教えてくれる。すべきことはたくさんある」(ジョージ・メイソン大学気候情報センター エドワード・マイバッハ)
*「気候変動の甚大な影響が明らかな今、歴史家で優れた作家のジェームズ・パウエルは、切迫する潰滅的な気候変動を避けるために私たちがいま行動しなければ、恐ろしい地球規模の悪夢に直面することを伝える。本書を読んで変化を起こそう」ペンシルベニア州立大学教授マイケル・E・マン)

著者紹介

ジェームズ・ローレンス・パウエル

地質学者。MITにて地球科学博士号を取得し、ベレア大学とオーバリン大学より名誉科学博士号を授与。オーバリン大学で20年間地質学の教鞭をとり、同大学学長代行、リード大学長、フィラデルフィアのフランクリン科学博物館研究所長、ロサンゼルス郡自然史博物館館長を歴任。レーガン、ブッシュ政権下で米国科学委員会委員を務めた。2015年に「懐疑主義的研究のための委員会(CSI、サイコップ)」に選任。著書『白亜紀に夜がくる――恐竜の絶滅と現代地質学』(青土社)ほか多数。

小林政子 (コバヤシマサコ)

明治学院大学英文学科中退、外務省入省。リスボン大学留学後、1988年に外務省を早期退職して翻訳を志す。
主な訳書に、『私の見た日本人』(パール・バック著、2013年)、『壊血病』(2014年)、『最後のヴァイキング』(2017年)共にスティーブン・R・バウン著、『現代の死に方』(シェイマス・オウマハニー著、2018年)、『2084年報告書』(ジェームズ・ローレンス・パウエル著、2022年)(以上 国書刊行会より出版)。『ギリシャ人ピュテアスの大航海』(バリー・カンリフ著、2023年 青土社)などがある。

目次

第1部 旱魃と火災
第2部 洪水
第3部 海面上昇
第4部 氷
第5部 戦争
第6部 ファシズムと移住
第7部 健康
第8部 種
第9部 出口




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