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カスレウルホシタチノジッケン

掠れうる星たちの実験

発売日 2021/12/24

判型 四六判   ISBN 978-4-336-07259-7

ページ数 312 頁   Cコード 0095

定価 3,080円 (本体価格2,800円)

内容紹介

サリンジャーの戦争体験と柳田國男の恋。終生秘められた「実験」の記憶から、文学への態度において不思議なほど似通う二人が追い求めた〈生きた「もの」〉を透視する驚異の批評。
第162回芥川賞候補作『最高の任務』に続く〝阿佐美家サーガ〟の特異点「フィリフヨンカのべっぴんさん」を含む書き下ろし/単行本未収録の掌編9本(総120枚)、実感に向かって書くこと、〈生きた「もの」〉の痕跡が「残される」ことをめぐる書評28編を併録。

著者紹介

乗代雄介 (ノリシロユウスケ)

1986年、北海道生まれ。法政大学社会学部メディア社会学科卒業。2015年、『十七八より』で第58回群像新人文学賞受賞。2018年、『本物の読書家』で第40回野間文芸新人賞受賞。2020年、『最高の任務』で第162回芥川賞候補。2021年、『旅する練習』で第164回芥川賞候補、第34回三島由紀夫賞受賞。著書に『十七八より』(2015年/講談社)、『本物の読書家』(2017年/講談社)、『最高の任務』(2020年/講談社)、『ミック・エイヴォリーのアンダーパンツ』(2020年/国書刊行会)、『旅する練習』(2021年、講談社)。

目次

掠れうる星たちの実験 5


書評 61

『職業としての小説家』村上春樹  63
『このサンドイッチ、マヨネーズ忘れてる/ハプワース16、1924年』
    J・D・サリンジャー(金原瑞人訳)  68
『アナーキストの銀行家 フェルナンド・ペソア短編集』
    フェルナンド・ペソア(近藤紀子訳)  72
『ペンギン・ブックスが選んだ日本の名短編29』ジェイ・ルービン編76
『ののの』太田靖久  81
『大工よ、屋根の梁を高く上げよ/シーモア―序章―』
    J・D・サリンジャー(野崎孝、井上謙治訳)  85
『サピエンス前戯』木下古栗  87
『謎ときサリンジャー 「自殺」したのは誰なのか』竹内康浩、朴 舜起  90
『柳田國男全集31』柳田國男  93
『ナチを欺いた死体 英国の奇策・ミンスミート作戦の真実』
    ベン・マッキンタイアー(小林朋則訳)  98
『揺れうごく鳥と樹々のつながり 裏庭と書庫からはじめる生態学』吉川徹朗  103
『サガレン 樺太/サハリン 境界を旅する』梯久美子  109
『いまだ、おしまいの地』こだま  117
『契れないひと』たかたけし  124
『自然な構造体 自然と技術における形と構造、そしてその発生プロセス』
    フライス・オットー 他(岩村和夫訳)  127
『記憶よ、語れ 自伝再訪』ウラジーミル・ナボコフ(若島正訳)  133
『鷗外随筆集』森鷗外(千葉俊二編)  138
『佐倉牧野馬土手は泣いている(続)』青木更吉  143
『松本隆対談集KAZEMACHI CAFE』松本隆 他  151
『現代児童文学作家対談5 那須正幹・舟崎克彦・三田村信行』神宮輝夫  160
『ウォークス 歩くことの精神史』レベッカ・ソルニット(東辻賢治郎訳)  166
『トンネル』ベルンハルト・ケラーマン(秦豊吉訳)  170
『今日を歩く』いがらしみきお  178
『手賀沼周辺の水害 ―水と人とのたたかい4‌0‌0年―』中尾正己  183
『海とサルデーニャ 紀行・イタリアの島』D・H・ロレンス(武藤浩史訳)  191
『声と日本人』米山文明  199
『ライ麦畑でつかまえて』J・D・サリンジャー(野崎孝訳)  205
『案内係 ほか』フェリスベルト・エルナンデス(浜田和範訳)  211


創作 217

八月七日のポップコーン  219
センリュウ・イッパツ  227
水戸ひとりの記  235
両さん像とツバメたち  242
鎌とドライバー  247
本当は怖い職業体験  268
This Time Tomorrow  280
六回裏、東北楽天イーグルスの攻撃は  287
フィリフヨンカのべっぴんさん  294

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