発売日 2020/07/08
判型 四六判 ISBN 978-4-336-06660-2
ページ数 320 頁 Cコード 0031
定価 2,970円 (本体価格2,700円)
いま、世界の軍事フィールドでは、歴史的な変化が起きている。「マルチドメイン作戦」という作戦戦略上の新たな動きであり、近未来戦のあり方を劇的に変化させ、軍事史における「変革の時代」の幕開けを告げようとしている。
すでにロシアは、ウクライナ、シリアで本作戦を試し、中国は「情報化戦争」の呼称で、平時からの戦いとして本作戦を展開している。この動きに乗り遅れた米国、さらにその後塵を拝する日本は、キャッチアップに必死だ。そのため、日本は、2018年策定の防衛計画の大綱(30大綱)で、「多次元統合防衛力」構想の中心的テーマして「領域横断(クロスドメイン)作戦」を打ち出した。
本書は、今後の日本の安全保障・防衛の行方を決定的に左右するマルチドメイン作戦を分かり易く解説し、日本の課題や問題点を国民と共に考えるための情報を提供するものであり、国民必読の警世の書である。
日本安全保障戦略研究所 (二ホンアンゼンホショウセンリャクケンキュウジョ)
共同執筆者略歴:
小川清史(おがわ きよし)
元・西部方面総監(陸将)
浜谷英博(はまや ひでひろ)
三重中京大学名誉教授。現在、防衛法学会名誉理事長。比較憲法学会名誉理事。
樋口譲次(ひぐち じょうじ)
元・陸上自衛隊幹部学校長(陸将)
序 章 世界の近未来戦を激変させる新たな戦いの形――マルチドメイン作戦
第1章 ロシアのマルチドメイン作戦
第2章 中国のマルチドメイン作戦としての「情報化戦争」
第3章 米国のマルチドメイン作戦
第4章 近未来戦における新たな国際法的課題
第5章 日本の「多次元統合防衛力」構想と「領域横断(クロスドメイン)作戦」 ――その問題点・課題と措置・対策