マリー・キュリー ジダイヲイキタジョセイ
マリー・キュリー 時代を生きた女性
発売日 2021/05/21
判型 B4変型判 ISBN 978-4-336-06556-8
ページ数 240 頁 Cコード 0023
定価 16,500円 (本体価格15,000円)
「科学は美しく、気高い」――社会に失望することはあっても、生涯を通じて科学の普遍性を信じつづけた女性初のノーベル賞受賞者マリー・キュリーの物語。
マリー・キュリー生誕150周年を記念してフランスにて出版された。女性初の理学博士、ソルボンヌ大学教授、ノーベル賞受賞者――その輝かしい業績のかげに隠された、妻として、母として、ひとりの人間として、精いっぱい時代を生きた女性の素顔に迫る。未公開の家族写真、フランス国立図書館・キュリー博物館所蔵の多数の貴重な資料、日記や書簡、画像を通じて見えてくるのは、こまやかな気遣いと愛情に満ちた人間性、そして社会の不正に対しては毅然とした態度で立ち向かう、普遍性を求める科学者としての信念だ。ほこりを被った過去の偉人伝から、ひとりの人間マリー・キュリーが生き生きと現代によみがえる。
マリオン・オーギュスタン
CNRS素粒子物理学者の娘で、文化メディア論の専門家。パリの主要博物館のガイドをつとめる一方、児童書を出版している。
いぶきけい (イブキケイ)
1964年、島根県生まれ。東京都立大学人文学部(仏文学専攻)卒業。翻訳家。
訳書に『暗闇の楽器』『赤外線』(水声社)、『友だちになれたら、きっと。』(すずき出版)、『ちいさな手のひら事典 ねこ』『フリーダ 切り絵でつむぐ9 つの物語』(グラフィック社)、『マリー・キュリー――時代を生きた女性』(国書刊行会)などがある。
序文:エレーヌ・ランジュヴァン=ジョリオ
子ども時代:1867 ~ 1891年
科学に傾けた情熱:1892 ~ 1902年
認められた業績:1903 ~ 1906年
あらたな責任:1907 ~ 1913年
祖国への愛:1914 ~ 1918年
想いはひとつ:1919 ~ 1934年
謝辞
参考文献ほか