キンダイニッポンコクタイロンノケンキュウ
近代日本国体論の研究
会沢正志斎と考証学
発売日 2019/12/25
判型 A5判 ISBN 978-4-336-06544-5
ページ数 404 頁 Cコード 0021
定価 8,580円 (本体価格7,800円)
近代日本のみならず現代においても議論をはらむ国体論を確立した会沢正志斎。代表的著作である『新論』を通じて幕末の志士たちや多くの日本人に影響を与えた正志斎の思想と実践、その深化と熟成とを、水戸藩、水戸学の再検証とともに、多角的な視点から論じた、最先端の論考。その思想はなにゆえ時代を動かしえたのか?
関口直佑 (セキグチナオスケ)
昭和51年、群馬県生まれ。早稲田大学大学院社会科学研究科博士課程修了。博士(社会科学)。現在、早稲田大学先端社会科学研究所研究員。
序章 研究史と本書の構成
第一節 研究の概要と課題
第二節 本書の構成と研究手法
第一章 学問とその系譜
はじめに
第一節 藤田幽谷の学問
第二節 藤田幽谷と大田錦城
第三節 徂徠学と崎門学
第四節 喪礼観の確立
おわりに
第二章 国際性の涵養
はじめに
第一節 水戸藩の開明性
第二節 藤田幽谷の国際論
第三節 『諳夷問答』と国際観
おわりに
第三章 儒学の構造
はじめに
第一節 『中庸』
第二節 『孝経』
第三節 『論語』
第四節 『書経』
第五節 『易経』
第六節 『周礼』
おわりに
第四章 教育思想とその展開
はじめに
第一節 水戸藩の学風
第二節 藤田東湖の教育思想
第三節 弘道館の教育課題
第四節 学制と『周礼』
第五節 教育論の発展
おわりに
第五章 国学との葛藤
はじめに
第一節 水戸と国学
第二節 国儒論争への介入とその目的
第三節 「道」とその実践
おわりに
終章 総括と今後の展望
第一節 本研究の総括
第二節 今後の展望
参考史料
「正志斎先生略譜」
著作一覧
あとがき
文献名索引
主要人名索引