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サイレントエイガノオウゴンジダイ

サイレント映画の黄金時代

発売日 2019/12

判型 A5判   ISBN 978-4-336-06537-7

ページ数 906 頁   Cコード 0074

定価 9,680円 (本体価格8,800円)

内容紹介

〈サイレント映画〉の魅惑と巨大な謎を解き明かす記念碑的名著、ついに邦訳!

最も古くて最も新しい
「映画」の永遠の魅力のすべてが
よみがえり躍動する名著、名訳。
ページをめくるごとに貴重な映画史的資料の
数々に目をみはりつつ、
読めば読むほどその映画的な、あまりに映画的なエピソード、
証言、実録の面白さに魅せられ、
映画を愛し、映画に愛される幸福感にみたされてくる驚異の大冊。 山田宏一

今や過去の遺物とされるサイレント映画。しかし、トーキー(サウンド映画)になる前のほうが映画はもっと豊かで、娯楽性・芸術性すべてにおいて現在よりはるかに豪華で洗練され完成されたものだったことを人々は忘れている……誰もが知るスター(バスター・キートン、メリー・ピックフォード、ルイズ・ブルックス…)や名監督(ジョゼフ・フォン・スタンバーグ、ウィリアム・ウェルマン、アベル・ガンス…)、さらにはプロデューサー、脚本家、キャメラマン、編集技師、字幕作者、スタントマンなど映画を陰で支えた知られざるスタッフへのインタビュー、そして精緻な資料調査で得た波瀾万丈たるエピソードで、サイレント映画の豊饒なる世界が鮮やかに痛快に甦る。日本版附録として〈サイレント期アメリカ映画人名事典〉を収録。序文=岡島尚志(国立映画アーカイブ館長)

著者紹介

ケヴィン・ブラウンロウ (ケヴィン・ブラウンロウ)

1938年英国南部クロウバラ生まれ。映画史家・映画監督・プロデューサー。十代からサイレント映画の蒐集と映画製作をおこない、65年最初の長篇映画『それはここで起きた』を発表。68年には本書『サイレント映画の黄金時代』を刊行。その後、アベル・ガンスの大作『ナポレオン』の復元・上映を代表とするサイレント映画の復元作業に携わり、ハリウッド映画をあつかうドキュメンタリー映画も数多く手がける。デイヴィッド・リーン、メリー・ピックフォード、チャップリンに関する著作のほか、ハリウッド映画・サイレント映画についての著作・共著多数。2010年、映画保存の専門家としての業績を讃えたアカデミー名誉賞を受賞。

宮本高晴 (ミヤモトタカハル)

1952年福井県生まれ。英米映画関係の翻訳にたずさわる。主な訳書に『ワイルダーならどうする? ビリー・ワイルダーとキャメロン・クロウの対話』(キネマ旬報社)、『王になろうとした男 ジョン・ヒューストン』(清流出版)、『ロバート・アルドリッチ大全』『ルビッチ・タッチ』『ジョージ・キューカー、映画を語る』(いずれも国書刊行会)など。

目次

ケヴィン・ブラウンロウと『サイレント映画の黄金時代』  岡島尚志
第1章 はじめに 
第2章 草創期
第3章 初期のヴァイタグラフ社
第4章 実験者たち
第5章 ハリウッドのあけぼの
第6章 『国民の創生』から『イントレランス』へ
第7章 監督
第8章 D・W・グリフィス 
第9章 アラン・ドワン
第10章 ヘンリー・キング
第11章 メリー・ピックフォード
第12章 クラレンス・ブラウン
第13章 エドワード・スローマンの失われた仕事
第14章 ウィリアム・ウェルマン 
第15章 セシル・B・デミル
第16章 ジョゼフ・フォン・スタンバーグ
第17章 キャメラマン
第18章 チャールズ・ロシャー
第19章 映画美術
第20章 『ロビン・フッド』のダグラス・フェアバンクス 
第21章 映画の王道、あるいはメロドラマの呪い
第22章 シナリオ
第23章 編集――隠れた力
第24章 染色と字幕――サイレントならではの二つの技術  
第25章 マーガレット・ブース
第26章 ウィリアム・ホーンベック
第27章 サイレント映画のスタントマン
第28章 彼らなしでは映画は作れない
第29章 過酷な仕事
第30章 サイレント映画はサイレントにあらず
第31章 演技
第32章 スター
第33章 ジェラルディン・ファラー
第34章 グロリア・スワンソン
第35章 ベティ・ブライス
第36章 壮大なる大混乱――『ベン・ハー』
第37章 製作者
第38章 ルイ・B・メイヤーとアーヴィング・タルバーグ
第39章 デイヴィッド・O・セルズニック
第40章 去年の笑いいまいずこ  
第41章 レジナルド・デニー
第42章 ハロルド・ロイド
第43章 バスター・キートン
第44章 チャップリン
第45章 ヨーロッパのサイレント映画
第46章 アベル・ガンス
第47章 トーキー
謝辞  

附録 サイレント期アメリカ映画人名事典

訳者あとがき  
索引(人名・映画題名)

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