ウチダアグリ ケシン、アルイハザンキュウ
内田あぐり――化身、あるいは残丘
発売日 2019/05/22
判型 A5変型判 ISBN 978-4-336-06360-1
ページ数 272 頁 Cコード 0071
定価 3,850円 (本体価格3,500円)
身体をテーマに圧倒的な世界観を放つ作品を描き、新たな日本画の可能性を示してきた、現代日本画を代表する作家・内田あぐり。情念を発する初期の濃密な具象作品から、空間全体を圧倒する挑戦的な近年の大型作品に至る日本画、およびその絵画表現の原質を示す、1970 年代から現在に至るドローイングまで、内田あぐりの代表的な画業を集大成した決定版画集。
論考=水沢勉(神奈川県立近代美術館館長)・小金沢智(太田市美術館・図書館学芸員)
内田あぐり (ウチダアグリ)
1949年、東京都に生まれる。画家。1975年武蔵野美術大学大学院造形研究科美術専攻日本画コース修了。1975年創画会賞(87年、91年)、1993年第12回山種美術館賞展で大賞受賞、同年に文化庁在外研修員としてフランスに滞在。2002年第1回東山魁夷記念日経日本画大賞受賞。2003年〜04年、武蔵野美術大学在外研修員としてイギリスとアメリカに滞在。2019年神奈川文化賞、2021年第2回JAPA天心賞大賞受賞。近年の個展には、「内田あぐり――化身、あるいは残丘」(武蔵野美術大学美術館・図書館、2019年)、「生命のリアリズム:珠玉の日本画」において「特集展示 内田あぐり」(神奈川県立近代美術館 葉山、2020年)、「内田あぐり VOICES いくつもの聲」(原爆の図丸木美術館、2020年)など。今日まで一貫して「身体」をテーマに、絵画において人間の存在を示すものとは何かという根源的な問題に向き合う一方で、古典的な技法だけにとらわれず様々な表現方法を先鋭的に用いた作品は、現代絵画として新たな日本画の可能性を切り拓き続けている。現在、武蔵野美術大学名誉教授。
武蔵野美術大学 美術館・図書館 (ムサシノビジュツダイガクビジュツカントショカン)
1967年、「図書館」に「美術館・博物館」の機能を持たせた複合施設「武蔵野美術大学美術資料図書館」として開館。その後、2010年3月に新図書館が竣工、2011年6月に大学美術館がオープンし、大学美術館と大学図書館という2つの機能を兼ね備えたユニークな施設「武蔵野美術大学 美術館・図書館」として新たに開館する。
美術館は、開館以来収集した3万点に及ぶポスターと400脚を超える近代椅子を中心に、4万点を超えるデザイン資料や美術作品のコレクションを所有、図書館は、約32万冊の図書や学術雑誌・専門誌約5000タイトルを所蔵し、美術、デザインの専門書を中心とした図書館として日本有数の規模を誇る。
ごあいさつ
残丘に、たたずむ。―内田あぐりの居場所(水沢勉)
【出品作品】
残丘、立ち現れるもの
化身、もしくは絵画として
あるいは空間を織りなすもの
ドローイング・クロノロジー
内田あぐりのドローイング―その創作のエキス(小金沢智)
【主要作品】
1970年代
1980年代
1990年代
2000年代
2010年代
版画
【資料】
略年譜
パブリックコレクション
主要展覧会歴
主要文献目録
出品作品リスト