アラタナルネサンスジダイヲドウイキルカ――カイカスルテンサイトゾウダイスルキケン
新たなルネサンス時代をどう生きるか――開花する天才と増大する危険
発売日 2017/11/22
判型 A5判 ISBN 978-4-336-06194-2
ページ数 432 頁 Cコード 0036
定価 4,070円 (本体価格3,700円)
15~16世紀のルネサンス時代のヨーロッパでは、グーテンベルクの印刷術やコロンブスのアメリカ大陸発見、コペルニクスの地動説など、数々の天才の偉業によって、文字どおり世界が一変した。21世紀の現代、それとまったく同じことが起ころうとしている。インターネットによる世界じゅうの人々の緊密な結びつき、生命科学の飛躍的な進歩。しかし激動の時代には、天才の開花だけでなく、病気の蔓延や過激派の台頭など、危険の増大も生じる。新たなルネサンス時代を繁栄に導くために、わたしたちはどう行動すべきなのか? 過去から学び、よりよい未来を築くためのユニークな提言の書。
地球規模の大きな難題といまだかつてない機会が存在する時代に、この本は重要なガイドとして、またすばらしい乗り物として、この激動の時を導いてくれる。タイムリーで活気に満ちた本書で、著者らは人間の独創力と発明の才と可能性に満ちた新しい黄金時代の針路を示してくれる。
――アリアナ・ハフィントン 『ハフポスト』創業者
ルネサンス史と近代史の両方を生き生きと物語る本・・・・・・誰か、トランプ氏に1冊この本を送るとよい。ちょっとした示唆に富むつぶやきが見られるかもしれない。
――『フィナンシャル・タイムズ』
イアン・ゴールディン (イアン・ゴールディン)
オックスフォード大学グローバル化・開発学部教授。2003年から2006年まで、世界銀行の副総裁を務める。またそれ以前に、南部アフリカ開発銀行の代表取締役およびネルソン・マンデラ大統領の顧問を務めた経験もある。
クリス・クターナ
オックスフォード大学マーティンスクール特別研究員。オックスフォード大学政治学部で博士号を取得。国際政治学と経済学の専門家として、ボストン・コンサルティング・グループのコンサルタントを務めた経験を持つ。現在は起業家としてアジア、北米、ヨーロッパなどで事業に関わっている。
桐谷知未 (キリヤトモミ)
東京都出身。南イリノイ大学ジャーナリズム学科卒業。翻訳家。
第一章 苦悩か、成功か?
今という時代
過去はプロローグ
進むべき道
下準備
第一部 ルネサンス時代の事実
第二章 新たな世界
新しい地図
新しいメディア
第三章 新たな絡み合い
貿易
金融
人
テクノロジー
〝つながり〟を越えて
第四章 ウィトルウィウス的人体図
どん底から中流階級へ
新たな黄金時代
なぜ今なのか?
黄金時代に影を落とすもの
現代の汚点
垣間見えた偉大さ
第二部 開花する天才
第五章 コペルニクス的転回
パラダイムシフト
新たな変革
天才開花の方程式
第六章 大聖堂、信じる人と疑う人
集合的努力
集合的疑念
信じる四つの理由
恐れる理由
第三部 増大する危険
第七章 蔓延する梅毒、沈みゆくヴェネツィア
つながりの欠点
複雑すぎてほどけない、集中しすぎて安全を保てない
新たな梅毒
破滅の商人
何ひとつ当たり前とは思わずに
第八章 虚栄の焼却と社会への所属
力を得た預言者
新たな虚栄の焼却
主流が分断するとき
破られた契約の代償
第四部 未来に向けた戦い
第九章 ダビデ
天才の開花を促す
リスクの増大を和らげる
ゴリアテ
参考文献