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アフター・クロード

アフター・クロード

発売日 2021/09/15

判型 四六変型判   ISBN 978-4-336-06063-1

ページ数 282 頁   Cコード 0397

定価 2,640円 (本体価格2,400円)

内容紹介

「捨ててやった、クロードを。あのフランス人のドブネズミ」
あらゆるものに牙を剥き、すべての人間を敵に回す
わきまえない女ハリエットの地獄めぐりがいま始まる……
伝説の作家アイリス・オーウェンスの最高傑作にして
40年の時を超えて現代を撃つ、孤高の問題作!

〈この凄い小説の破天荒な語りを日本語にできるのは
渡辺佐智江さんしかいないと思い、薦めたらたちまち意気投合、
二人でオーウェンス・ファンクラブを結成した。
ぜひあなたも本書を読んで仲間入りを!〉若島正


真夏のニューヨーク、ハリエットは同居するクロードと仲違いしてアパートを追い出される危機に陥る。身を守るために悪戦苦闘する彼女を待ち受けていたさらなる地獄とは……速射砲のように放たれる、宗教・人種・セックス・フェミニズム等々のあらゆる問題を無差別攻撃した過激なセリフ、知的で過剰なユーモアにあふれた筆致で描かれる一人の女の残酷物語。『ロリータ』の版元オリンピア・プレスでポルノ作家として活躍し、スーザン・ソンタグをして「彼女は最先端(ヒップスター)」と言わしめた伝説の作家の鮮烈な第一長篇がついに邦訳!(1973年作)


*第7回配本は『イワシの缶詰の謎』を予定告知していましたが本書に変更いたします。

著者紹介

アイリス・オーウェンス (アイリス・オーウェンス)

生年不詳、ニューヨーク生まれ。父はプロの賭博師。バーナード・カレッジ卒業後、1953年パリに渡り、前衛雑誌の編集人アレグザンダー・トロッキと出会い、彼の仲介によりオリンピア・プレスにてハリエット・ダイムラー名義でポルノ小説を執筆し人気を博す(デビュー作はDarling[56年])。70年にニューヨークに戻り、73年『アフター・クロード』を刊行。84年には2作目Hope Diamond Refuseを執筆する。2008年死去。2010年『アフター・クロード』が〈ニューヨーク・レビュー・ブックス・クラシックス〉叢書で復刊され再評価が高まった。

渡辺佐智江 (ワタナベサチエ)

翻訳家。訳書にリチャード・フラナガン『奥のほそ道』(白水社)、アルフレッド・ベスター『ゴーレム100』(国書刊行会)、アーヴィン・ウェルシュ『フィルス』(パルコ出版)、ビル・カニンガム『ファッション・クライミング』(朝日新聞出版)、レム・コールハース『S,M,L,XL+』(ちくま学芸文庫・共訳)など多数。

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