ウィスキーアンドジョーキンズ
ウィスキー&ジョーキンズ
ダンセイニの幻想法螺話
発売日 2015/12/22
判型 四六判 ISBN 978-4-336-05959-8
ページ数 344 頁 Cコード 0097
定価 2,640円 (本体価格2,400円)
4半世紀にわたって書き続けられたダンセイニの人気シリーズ、待望の邦訳。
初老の紳士ジョーキンズがウィスキーを片手に、実話と称して語り出す若かりし日の思い出――幻獣に出会い、魔術に驚異し、一獲千金に胸躍らせる、奇想天外な冒険の数々。香り豊かで軽やかなテイスト、心地よい後味にほろ酔い気分。どこから読んでも楽しめる愉快な短篇23作。
装丁:小林剛(UNA) 装画:coco
ロード・ダンセイニ (ロード・ダンセイニ)
本名はエドワード・ジョン・モートン・ドラックス・プランケット(1878‐1957)で、第十八代ダンセイニ城主であることを表すダンセイニ卿の名で幻想小説、戯曲、詩、評論など多くの著作を発表した。軍人、旅行家、狩猟家、チェスの名手という多才なアイルランド貴族だった。『ペガーナの神々』をはじめとする数々の著作により、その後のファンタジイ作家たちに多大な影響を与えた。
中野善夫 (ナカノヨシオ)
1963年アメリカ合衆国テキサス州生まれ。立教大学理学研究科博士課程修了(理学博士)。英米幻想小説研究翻訳家。主な訳書に、ヴァーノン・リー『教皇ヒュアキントス』、ロード・ダンセイニ『ウィスキー&ジョーキンズ』、F・マクラウド/W・シャープ『夢のウラド』、J・B・キャベル『ジャーゲン』、J・K・ジェローム『骸骨』(いずれも国書刊行会)など。共訳書に、ロード・ダンセイニ『世界の涯の物語』(河出文庫)、ケネス・モリス『ダフォディルの花』(国書刊行会)などがある。
アブ・ラヒーブの話
薄暗い部屋で
象の狙撃
渇きに苦しまない護符
失なわれた恋
リルズウッドの森の開発
真珠色の浜辺
アフリカの魔術
一族の友人
流れよ涙
ジョーキンズの忍耐
リンガムへの道
ライアンは如何にしてロシアから脱出したか
オジマンディアス
スフィンクスの秘密
魔女の森のジョーキンズ
ジョーキンズ、馬を走らせる
奇妙な島
スルタンと猿とバナナ
徴
ナポリタンアイス
ジョーキンズ、予言者に訊く
夢の響き
解説コラム
アデンとジョーキンズ
食卓と幽霊
ユニコーンのこと
原始の自然の力
オジマンディアス、王の中の王
幻の都を求めて
キルケと神秘の生き物たち
ナポリタンアイス、緑は何味?
一獲千金の夢
訳者あとがき