ズセツコウシ
図説孔子
生涯と思想
発売日 2014/12/19
判型 B5判 ISBN 978-4-336-05848-5
ページ数 288 頁 Cコード 0023
定価 8,800円 (本体価格8,000円)
【本書の特徴】
◆孔子直系75代の子孫による著作。
◆孔子の一生を描いた貴重な『聖蹟図』100点以上をカラー掲載。その他参考図版も全てカラーで掲載。
◆司馬遷の『史記』孔子世家、『春秋左氏伝』などの史書を用いて、誕生から没するまで孔子の生涯を詳しく記す、類例のない孔子伝。
◆伝記的記述に即しながら「孔子の言葉」をわかりやすく解釈。ブームである『論語』を正確に把握するうえでもきわめて有用な書籍。
◆「孔子の思想」が日本や朝鮮、ベトナムなどアジア全般に与えた影響についても広く解説。
◆監修は、孔子や孫子など中国思想の第一人者・浅野裕一(東北大学名誉教授)。翻訳は、高校で国語を長く教えてきた三浦吉明(元日比谷高校教諭)。高度な専門性を備えながら、中学生・高校生にもわかりやすい記述を心掛ける。
◆「孔子年譜」「孔子を知るための参考文献」など、より理解を深めるための参考資料も充実。
孔祥林 (こうしょうりん)
浅野裕一 (アサノユウイチ)
1946年(昭和21年)仙台市生まれ。東北大学大学院文学研究科博士課程満期退学。専門は中国古代哲学。島根大学を経て、東北大学で教鞭をとる。2010年(平成22年)3月に定年退任し、現在は、東北大学名誉教授。著者に『孔子神話―宗教としての儒教の形成』(岩波書店、1997年)、『孫子』(講談社学術文庫、1997年)、『墨子』(講談社学術文庫、1998年)、『儒教ルサンチマンの宗教』(平凡社新書、1999年)、『諸子百家』(講談社、2000年)、『古代中国の言語哲学』(岩波書店、2003年)、『古代中国の文明観―儒家・墨家・道家の論争』(岩波新書、2005年)ほか多数。共著および編著に『竹簡が語る古代中国思想―上博楚簡研究』(編著、汲古書院、2005年)、『古代思想史と郭店楚簡』(編著、汲古書院、2005年)、『出土文献から見た古史と儒家経典』(共著、汲古書院、2012年)、『図説孔子―生涯と思想』(監修、科学出版社東京、2014年)、『図説孫子―思想と実践』(監修、科学出版社東京、2016年)、『『甲陽軍鑑』の悲劇』(共著、ねぷうま舎、2016年)ほか多数がある。
三浦吉明 (ミウラヨシアキ)
1948年(昭和23年)仙台市生まれ。東北大学大学院文学研究科修了。専門は中国古代哲学。東京都立千歳・小石川・新宿・鷺宮高等学校の国語教諭を経て、2014年(平成26年)3月東京都立日比谷高等学校を退職。元神奈川大学非常勤講師(中国語)。通訳案内業資格(中国語)所持。現在、翻訳業。著書に『自分を磨き人を動かす』(明治書院、1998年)、共編に『新書漢文大系3孫子・呉子』(天野鎮雄と共編、明治書院、2002年)、訳書に『図説孔子―生涯と思想』(科学出版社東京、2014年)、『図説孫子―思想と実践』(科学出版社東京、2016年)。論文に「管子幼官篇についての一考察―皇帝王覇の順序と兵法思想を中心に」(1992年)『東方学』第83輯、「『舞姫』の太田豊太郎の母の死をめぐって(一)(二)(三)」(平成16・17・27年)『鷗外』第75・76・96号(森鷗外記念会)ほか多数がある。
監修者はしがき 浅野裕一
はじめに
第一章 孔子の一生
悲惨な少年期/発憤した青年期/教育に邁進した中年期/魯で政治に参画する/諸国を周遊する/寂しき晩年
第二章 孔子の思想
政治思想/倫理思想/教育思想/哲学思想/経済思想/管理思想/史学思想/軍事思想
第三章 中国における孔子の思想の貢献
孔子の貢献/中国史上における孔子の思想の効用
第四章 世界における孔子の思想の影響
朝鮮半島への伝播と影響/日本への伝播と影響/ベトナムへの伝播と影響
おわりに
訳者あとがき 三浦吉明
孔子年譜
孔子を知るための参考文献
人名・事項索引