キシベナキナガレジョウ
岸辺なき流れ 上
発売日 2014/05/22
判型 A5判 ISBN 978-4-336-05768-6
ページ数 720 頁 Cコード 0097
定価 6,380円 (本体価格5,800円)
ジョイスの『ユリシーズ』やプルーストの『失われた時を求めて』と並び称される20世紀文学の大金字塔が、半世紀の歳月を掛けて遂に翻訳なる!!
カフカ、ムージル、ブロッホと並ぶドイツが生んだ巨匠ヤーンの最大の問題作。船、棺、地下室、箱、馬、分身、同性愛、時間、音楽------ひとりの作曲家を主人公に、人間と宇宙の謎と深淵、生存と死の深奥の根拠に迫る一大大河小説。
ハンス・ヘニー・ヤーン (ハンス・ヘニー・ヤーン)
(Hans Henny Jahnn, 1894年12月17日 - 1958年11月29日)ドイツ出身の作家、オルガン制作者。ハンブルク近郊のシュテリンゲンに生まれる。高等学校在学中から創作活動に熱中し、第1次世界大戦に反対して亡命しつつ戯曲を執筆する。このときの作品『牧師エフライム・マグヌス』は1920年にクライスト賞を受賞。帰国後は宗教結社ウグリノの結成にたずさわり、ヨーロッパ各地のオルガンの修復作業にあたる。ナチス・ドイツの政権が誕生した1933年からはボーンホルム島へ亡命し、長篇小説3部作『岸辺なき流れ』の執筆をはじめる。第2次世界大戦後は、反戦活動として原水爆禁止運動などに参加し、反核兵器開発をテーマにした戯曲『良心の廃墟』を執筆した。邦訳に、『鉛の夜』(佐久間穆訳、現代思潮社、1966年)と、『十三の無気味な物語』( 種村季弘訳、白水社、1967年 / 白水Uブックス、1984年)等。