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カトウマサヲノロマンティック・ファンタジー

加藤まさをのロマンティック・ファンタジー

大正・昭和の乙女デザイン  

発売日 2013/06/07

判型 AB判   ISBN 978-4-336-05683-2

ページ数 120 頁   Cコード 0071

定価 2,860円 (本体価格2,600円)

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内容紹介

大正時代を代表するモダンな抒情画家、加藤まさを。
挿絵、絵はがき、楽譜などに画筆を振るい、一方で今でも歌い継がれる『月の沙漠』などを始め童謡の作詞、詩画集や少女小説の刊行に至るまで、乙女たちの憧れの世界で多彩な才能を発揮して縦横無尽に活躍し、まさに「まさを萌え」とも言うべき現象を巻き起こした圧倒的人気画家。
そのメルヘンとファンタジーに満ちた多様な魅力を新しい視点から紹介する美麗な画集。

著者紹介

加藤まさを (カトウマサヲ)

1897年~1977年。静岡県藤枝市生まれ。
幼い頃は病弱で絵や歌を好む少年であったが、教師であった父の意向で美術学校ではなく立教大学予科に入学。かたわら川端画学校に学ぶ。大学で英文学を学んだことから、イギリスの画家デュラックに惹かれて本格的に抒情画に取り組み、1919年に東京神田の上方屋平和堂より絵はがきが刊行され一躍有名になる。
生涯を通じて童謡、挿絵、楽譜、詩画集を発表し続け、大正末期から昭和初期にかけて竹久夢二、高畠華宵、蕗谷虹児らと共に抒情画全盛時代を築いた。

山田俊幸 (ヤマダトシユキ)

1947年生まれ。国学院大学卒業。元帝塚山学院大学文学部教授。日本絵葉書会会長。大正イマジュリィ学会常任委員。
著書に『論集立原道造』、『アンティーク絵はがきの誘惑』など。編著に『続 芸術家の年賀状』、『小林かいちの世界 まぼろしの京都ア-ル・デコ』などがある。

永山多貴子 (ナガヤマタキコ)

郡山市立美術館学芸員

竹内唯 (タケウチユイ)

目次

加藤まさをの魅力         永山多貴子
「まさを萌え」の世界へご招待!  竹内 唯

Ⅰ.まさを萌え――ファンタジーとエキゾティシズム
《花の精》
《小さな世界・小さな恋》
《楽劇のファンタジー》
《異国情緒――エキゾティシズム》
《憂鬱――メランコリー》
  コラム 加藤まさをと音楽   

Ⅱ.まさを叙情――祈りと乙女
《祈りと想い》
《こどもの世界》
《叙情乙女》
《スポーツとモダニズム》
  コラム 加藤まさをと『女性日本人』

Ⅲ.まさを詩画――詩と画の交歓
  
  コラム 加藤まさをと「萌え」の大正時代

  加藤まさを年譜
  
  おわりに   山田俊幸

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