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エイガロンソウサンジュウイチ

映画論叢 31

発売日 2012/11/20

判型 A5判   ISBN 978-4-336-05632-0

ページ数 128 頁   Cコード 0374

定価 1,100円 (本体価格1,000円)

内容紹介

長年にわたり各社で活躍した脇役・伊沢一郎。その出発は日活多摩川の青春スタアだった。相手役・原節子とのスチールは戦後初登場のものばかり。原節子ファン要保存版です。黒澤明と高峰秀子の〝婚約〟事件の真相。「徳川夢声の師」東健而や、傑作『殺人美学』ただ1本を残して消えた監督S・リー・ポゴスチンの発掘、等々映画史を書きかえる試みが満載。

著者紹介

丹野達弥 (タンノタツヤ)

1961年生まれ。編著に『村木与四郎の映画美術』(フィルムアート社、1998年)『東京いい映画館みたい映画館』(樹花舎、1999年)、共編著に『映畫読本・小津安二郎』(フィルムアート社、1993年)『同・成瀬巳喜男』(フィルムアート社、1995年)『キネマの美女』(文藝春秋、1999年)等。2001年より『映画論叢』編輯長。

目次

『ためらう勿れ若人よ』『緑の地平線』
日活多摩川の証言 俳優・伊沢一郎の映画人生 奥薗守

森岩雄、徳川夢声を育てた愚教師
翻訳映画人探見録 東健而 藤元直樹

婚約の謎を『愛の世界 山猫とみの話』に探る
黒澤明と高峰秀子 デコという少女 尾形敏朗

追悼二篇
宝塚男役の美学を貫いて 嗚呼 春日野八千代さん 冬樹薫
アーネスト・ボーグナイン主演作 『FBIモスクワに潜入せよ』 瀬戸川宗太

知られざる天才 S・リー・ポゴスチン『殺人美学』 関口良一
高松プロ、大都映画 二番館、三番館に個性があった頃 石割平
まぼろしの極東キネマ 絶頂期昭和十四年のスターたち 永田哲朗
単行本化のために 武田百合子の『映画館』を読む 堀切直人

新連載
シネマ・モヤモヤ帖 あ、映画が目くばせしている 北里宇一郎

好評連載
独立系成人映画再考 黒澤組? 小津組? 東舎利樹
フヰルム温故知新 西部劇の冤をすすぐ 布村建
機影見ゆ ロボット爆撃機V1号 三隅繁

問題提起
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