シンペンバベルノトショカンダイゴカン
新編バベルの図書館 第5巻
発売日 2013/05/21
判型 A5判 ISBN 978-4-336-05531-6
ページ数 552 頁 Cコード 0397
定価 7,150円 (本体価格6,500円)
バベルの図書館シリーズ、ドイツ・イタリア・スペイン・ロシア編。カフカ、ロシア短篇集、マイリンク、パピーニ、アラルコンの巻。「禿鷹」「ナペルス枢機卿」「精神の死」「死神の友達」ほか全29編を収録。
ホルヘ・ルイス・ボルヘス (ホルヘルイスボルヘス)
1899年ブエノスアイレスに生まれる。教養豊かな家庭に育ち、年少よりヨーロッパ諸国を移り住んだ。六歳の頃から早くも作家を志望し、驚くべき早熟ぶりを示す。アルゼンチンに帰国後、精力的な文学活動を開始。一九六一年国際出版社賞を受賞。その後、著作は全世界で翻訳されている。20世紀を代表する作家の一人。
驚異的な博識に裏打ちされた、迷宮・鏡・円環といったテーマをめぐって展開されるその幻想的な文学世界は、日本でも多くの愛読者を持ち、全作品のほとんどが翻訳出版されている。一九八六年スイスにて死去。
小説に『伝奇集』『ブロディーの報告書』『創造者』『汚辱の世界史』(以上岩波書店)『エル・アレフ』(平凡社)『砂の本』(集英社)、評論に『続審問』『七つの夜』(以上岩波書店)『エバリスト・カリエゴ』『論議』『ボルヘスのイギリス文学史』『ボルヘスの北アメリカ文学史』『ボルヘスの「神曲」講義』(以上国書刊行会)『永遠の歴史』(筑摩書房)、詩に『永遠の薔薇・鉄の貨幣』(国書刊行会)『ブエノスアイレスの熱狂』(水声社)、アンソロジーに『夢の本』(国書刊行会)『天国・地獄百科』(水声社)などがある。
カフカ*池内紀訳
禿鷹
断食芸人
最初の悩み
雑種
町の紋章
プロメテウス
よくある混乱
ジャッカルとアラビア人
十一人の息子
ある学会報告
万里の長城
ロシア短篇集*川端香男里・望月哲男・金澤美知子訳
鰐(ドストエフスキー)
ラザロ(アンドレーエフ)
イヴァン・イリイチの死(トルストイ)
マイリンク*種村季弘訳
J・H・オーベライト、時間-蛭を訪ねる
ナペルス枢機卿
月の四兄弟
パピーニ*河島英昭訳
泉水のなかの二つの顔
完全に馬鹿げた物語
精神の死
〈病める紳士〉の最後の訪問
もはやいまのままのわたしではいたくない
きみは誰なのか?
魂を乞う者
身代わりの自殺
逃げてゆく鏡
返済されなかった一日
アラルコン*桑名一博・菅愛子訳
死神の友達
背の高い女