シンペンバベルノトショカンダイヨンカン
新編バベルの図書館 第4巻
発売日 2012/12/17
判型 A5判 ISBN 978-4-336-05530-9
ページ数 504 頁 Cコード 0397
定価 7,150円 (本体価格6,500円)
バベルの図書館シリーズ、フランス編。ヴォルテール、リラダン、ブロワ、カゾットの巻。「ミクロメガス」「ヴェラ」「ロンジュモーの囚人たち」「悪魔の恋」ほか全26編を収録。
ホルヘ・ルイス・ボルヘス (ホルヘルイスボルヘス)
1899年ブエノスアイレスに生まれる。教養豊かな家庭に育ち、年少よりヨーロッパ諸国を移り住んだ。六歳の頃から早くも作家を志望し、驚くべき早熟ぶりを示す。アルゼンチンに帰国後、精力的な文学活動を開始。一九六一年国際出版社賞を受賞。その後、著作は全世界で翻訳されている。20世紀を代表する作家の一人。
驚異的な博識に裏打ちされた、迷宮・鏡・円環といったテーマをめぐって展開されるその幻想的な文学世界は、日本でも多くの愛読者を持ち、全作品のほとんどが翻訳出版されている。一九八六年スイスにて死去。
小説に『伝奇集』『ブロディーの報告書』『創造者』『汚辱の世界史』(以上岩波書店)『エル・アレフ』(平凡社)『砂の本』(集英社)、評論に『続審問』『七つの夜』(以上岩波書店)『エバリスト・カリエゴ』『論議』『ボルヘスのイギリス文学史』『ボルヘスの北アメリカ文学史』『ボルヘスの「神曲」講義』(以上国書刊行会)『永遠の歴史』(筑摩書房)、詩に『永遠の薔薇・鉄の貨幣』(国書刊行会)『ブエノスアイレスの熱狂』(水声社)、アンソロジーに『夢の本』(国書刊行会)『天国・地獄百科』(水声社)などがある。
ヴォルテール*川口顕弘訳
メムノン
慰められた二人
スカルマンタドの旅行譚
ミクロメガス
白と黒
バビロンの王女
リラダン*釜山健・井上輝夫訳
希望
ツェ・イ・ラの冒険
賭金
王妃イザボー
最後の宴の客
暗い話、語り手はなおも暗くて
ヴェラ
ブロワ*田辺保訳
煎じ薬
うちの年寄り
プルール氏の信仰
ロンジュモーの囚人たち
陳腐な思いつき
ある歯医者へのおそろしい罰
あんたの欲しいことはなんでも
最後に焼くもの
殉教者の女
白目になって
だれも完全ではない
カインのもっともすばらしい見つけもの
カゾット*渡辺一夫・平岡昇訳
悪魔の恋