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ニホンエイガジヒョウシュウセイ 2000-2010

日本映画時評集成 2000-2010

発売日 2012/01/25

判型 A5判   ISBN 978-4-336-05482-1

ページ数 472 頁   Cコード 0074

定価 4,620円 (本体価格4,200円)

内容紹介

徹底して日本映画の現在と格闘しながら、新たな〈活劇の行方〉を問いつづける――
「キネマ旬報」に長期連載中の《日本映画時評》2000~2010年分を単行本化! 

【目次より】
大島渚と時代劇/ロッテルダムの深作欣二/空気が薄い/ダメなものはダメ/映画の危機について/相米慎二の死/映画が壊れていく/徹底して現在/世界への殺意/商品のバカ売れ現象/鈍感とジタバタ/プログラムピクチュアから遠く離れて/謎を謎として差し出す力/小さな作品の大きな可能性/鈴木清順は挑発する/映画的貪欲さについて/製作と上映のサイクルが狂っている/観客をつくりだす映画/ガラクタの山のなかで新進気鋭の秀作に出喰わす/パースペクティブの欠落は恐ろしい/青山真治の冒険/プラスマイナス相半ばする感想/ヒロインの顔のハードボイルドな輝き/靖国、連合赤軍、そして接吻/活劇あるいはフィクションへの意思/予想を打ち壊す異様な面白さ/なぜ主人公がバカに見えるのか/映っているものの魅力と意味/普通であることの凄みを求めて/フィクションの液状化が蔓延している/映画という生き物の残酷さと素晴らしさ/見ること自体が事件になる/北野武、阪本順治、塚本晋也における活劇の現在/正体の定かならぬ映画がダメな状況を撃つ……

著者紹介

山根貞男 (ヤマネサダオ)

1939年大阪生まれ。映画評論家。大阪外国語大学フランス語科卒業。書評誌・書籍編集者を経て、映画批評誌「シネマ」69~71の編集・発行に参加。1986年から2022年まで「キネマ旬報」に日本映画時評を書き続けた。2023年逝去。主な著書に『映画狩り』(現代企画室)、『活劇の行方』(草思社)、『映画が裸になるとき』(青土社)、『映画ーー快楽装置の仕掛け』(講談社現代新書)、『増村保造 意志としてのエロス』(筑摩書房)、『映画の貌』(みすず書房)、『マキノ雅弘 映画という祭り』(新潮選書)、『東映任俠映画120本斬り』(ちくま新書)、『映画を追え フィルムコレクター探訪の旅』(草思社)、共著に『誰が映画を畏れているか』(蓮實重彦、講談社)『任侠映画伝』(俊藤浩滋、講談社)『映画監督深作欣二』(深作欣二、ワイズ出版)、『俳優 原田芳雄』(原田章代、キネマ旬報社)、編著に『日本映画作品大事典』(三省堂)などがある。

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