ゲンダイブンコノイッセン
現代文 此一戦
発売日 2010/11/08
判型 四六判 ISBN 978-4-336-05329-9
ページ数 382 頁 Cコード 0020
定価 2,310円 (本体価格2,100円)
日露戦争文学の白眉と賞され、水雷艇長としての体験をもとに、その戦況を実況中継のように描き出した歴史的名著である。原文の格調の高さを維持したまま現代文に訳し、詳細解説を付した。
水野広徳 (ミズノヒロノリ)
水野広徳(ミズノヒロノリ)
明治8年愛媛県松山に生まれる。明治31年に海軍兵学校(26期)卒業。旅順口閉鎖作戦や黄海海戦に参加。水雷艇長として日本海海戦で活躍、感状授与。軍令部戦史編纂部に出仕したのち、明治44年に『此一戦』を発行。『肉弾』の櫻井忠温とともに、「陸の櫻井忠温、海の水野広徳」と並び称される。二回にわたる欧米視察(私費)を経て、海軍を辞め、反戦・平和論の評論家となる。昭和20年(1945)死去。享年七一歳。
国書刊行会 (コクショカンコウカイ)
里の遠征(1)-バルチック艦隊の編成と出航/万里の遠征(2)-マラッカ海峡通過/万里の遠征(3)-日本海へ/待つ有るを恃め/龍爪虎牙/戦雲愈急/龍虎相対す/龍争虎闘/勝敗すでに決す/スラブ魂/日本魂/風浪の敵/快隼疲鷲を衝く/軍話/死栄生辱/韓蘆蹇兎を搏つ/戦果戦績/捷因如何/最後の覚悟