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レイディグレゴリ

レイディ・グレゴリ

アングロ・アイリッシュー貴婦人の肖像  

発売日 2010/10/20

判型 A5判   ISBN 978-4-336-05295-7

ページ数 438 頁   Cコード 0098

定価 3,740円 (本体価格3,400円)

内容紹介

グレゴリ夫人は、アイルランドの劇作家・詩人。ケルト文学復興運動の中心的人物であると同時に、アイルランドを代表する詩人W.B.イェイツのパトロンでもあり、彼とともにアイルランド演劇運動を興し、運動の常設劇場「アベイ・シアター」の重役に就任し、劇作家としても活躍した。19世紀末から20世紀初頭にアイルランドに起きたアイリッシュ・ルネッサンス、或いはアイリッシュ・リヴァイヴァルの名で知られる文学・演劇現象の中で、イェイツに次ぐ、最も重要な人物として知られている。本書にはイェイツをはじめ、ジョイス、ダンセイニ卿、ジョージ・バーナード・ショーといった、20世紀を代表する錚々たる文化人が登場する。イェイツは、グレゴリ夫人を「40年近い年月、私の力、私の良心だった人」と呼び、G.B.ショーは彼女を「現存する最も偉大なアイルランド女性」と讃えた。不幸な歴史を持つ島国にあって、激動の年月を果敢に生きた一人のアイルランド女性の生涯がいま明らかになる。

著者紹介

杉山寿美子 (スギヤマスミコ)

M.Phil in English(レスター大学)、文学博士(関西学院大学文学部)、信州大学教養学部講師・助教授(1982-1995)、関西学院大学文学部教授(1995-2015)。著書に『アベイ・シアター 1904-2004』(研究社、2004)、『レイディ・グレゴリ アングロ・アイリッシュ一貴婦人の肖像』(国書刊行会、2010)、『モード・ゴン 1866-1953 アイルランドのジャンヌ・ダルク』(国書刊行会、2015)ほか。

目次

プロローグ
第一章 ビッグ・ハウス
第二章 イザベラ・オーガスタ・パース 一八五二 ― 一八八〇
第三章 サー・ウィリアムの妻 一八八〇 ― 一八九二―ロンドンの社交界婦人
第四章 サー・ウィリアムの未亡人 一八九二 ― 一八九六―アイルランドとイングランドの狭間で
第五章 イェイツ、クールへ来る 一八九七
第六章 アイリッシュ・リヴァイヴァル 一八九七 ― 一九〇四
第七章 アベイ・シアター重役 一九〇五 ― 一九一二
第八章 ヒュー・レインの三九点の絵画 一九一三
第九章 誰がために鐘は鳴る 一九一四 ― 一九一九――第一次世界大戦と復活祭蜂起
第一〇章 二つの戦争 一九一九 ― 一九二三――対英独立戦争とアイルランド内戦
第一一章 アベイの雑役婦 一九二三 ― 一九二七
第一二章 私の夕暮れの日々 一九二七 ― 一九三二
エピローグ

あとがき

参考文献
索引

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