ノスタルジアノコウコガク
ノスタルジアの考古学
発売日 2010/12/20
判型 ISBN 978-4-336-05164-6
Cコード 0022
定価 5,940円 (本体価格5,400円)
古代ギリシア人はいかにして自分たちの過去を「発見」し「創造」したか?! 碩学が豊富な考古学的資料と膨大な文献を横断し描きだす古代ギリシア人の「神話的過去」の姿。ギリシア神話に登場する神々、英雄、自然のもの、怪物などはどのように生みだされたのか、そしてそれがギリシア人の過去を再現する試みとしてどのような役割を果たしたのかを、ギリシアだけでなく、地中海、西アジア、中央アジアまでおよぶ図像を駆使して語る知的興奮の書。図版多数(183点)。
ジョン・ボードマン
1927年生まれ。古代ギリシアの美術・考古学の権威。オックスフォード大学で長年教鞭をとる。1989年にナイトの称号を授与される。現在は同大学名誉教授。
西山伸一 (ニシヤマシンイチ)
1968年香川県生まれ。サイバー大学世界遺産学部准教授。早稲田大学第一文学部卒業、同大学大学院文学研究科博士課程中退。ロンドン大学UCL考古学研究所留学。東京文化財研究所文化遺産国際協力センター特別研究員を経て現職。これまでシリア、トルコ、イラン、エジプト、アフガニスタン、タジキスタンで考古学調査を行う。
はじめに
第一章 ギリシアでの「過去」の役割――私たちの素材
第二章 化石化となった歴史――それらは骨
第三章 英雄にふさわしい家
第四章 「実在のもの」と「自然のもの」
第五章 過去を具現化する――ここに怪物あれ
第六章 過去を具現化する―英雄と英雄的なもの
第七章 結論
訳者あとがき
原註
本文索引
テスティモニア索引
テスティモニア