エイガロンソウ
映画論叢 21
発売日 2009/07/22
判型 A5判 ISBN 978-4-336-05144-8
ページ数 128 頁 Cコード 0374
定価 1,100円 (本体価格1,000円)
メジャーの映画言論を挑発する映画誌。社長シリーズで知られる斯界の最長老・松林宗恵監督による「東宝スト」秘話。新東宝末期、カルト作品『恋愛ズバリ講座』を世に送った奇才・三輪彰監督インタビュー。B級作品の元祖・極東キネマの真実。異色スタア・左幸子最後のインタビュー。等々、今号も異色のラインナップで。
丹野達弥 (タンノタツヤ)
1961年生まれ。編著に『村木与四郎の映画美術』(フィルムアート社、1998年)『東京いい映画館みたい映画館』(樹花舎、1999年)、共編著に『映畫読本・小津安二郎』(フィルムアート社、1993年)『同・成瀬巳喜男』(フィルムアート社、1995年)『キネマの美女』(文藝春秋、1999年)等。2001年より『映画論叢』編輯長。
東宝争議に見る人間像 夢の工場のおわるとき 松林宗恵
まぼろしの極東シネマ 三流映画の大統領・羅門光三郎 永田哲朗
五所平之助、椎名麟三、成瀬巳喜男そして宇津井健
三輪彰監督インタビュー 新東宝大蔵時代研究 ダーティ工藤
B級作品の愉しみ ブラウン管はわたしの二番館 瀬川昌治
日比谷図書館収蔵記録映画の世界
短篇調査団上映記 そこにフィルムがあるから 清水浩之
中川信夫監督とともに 左幸子インタビュー 円尾敏郎
ベストテンいまむかし 映画批評の散歩道 武田鐵太郎
社会派は死なず 熊井啓、時代を超えた映画作家 瀬戸川宗太
サスペンスの巨匠ふたたび はすにらみ鈴木英夫 長谷川康志
チンピラ役者の万華鏡 役者と糖尿病 三上真一郎
好評連載
機影見ゆ 『大脱走』に登場した独機 三隅繁
《映画の見かた》の見かた 阿部嘉昭の「性」「的」念仏 重政隆文
洋書覚書 グスタフ・マハティとアニー・オンドラ 戸崎英一
悲願千人斬 脱ぎたいオトコたち 吉原すずめ
映画本の困った人たち 営業左翼の現在 川喜多英一
『ALWAYS』の戦後 昭和三十四年とは、如何なる時代だったか 冬樹薫