テイコクトビジュツ
「帝国」と美術
一九三〇年代日本の対外美術戦略
発売日 2010/12/02
判型 A5判 ISBN 978-4-336-05119-6
ページ数 1,030 頁 Cコード 0070
定価 13,200円 (本体価格12,000円)
戦前期において帝国日本が対外戦略上いかに美術を利用し、また美術はいかに利用されたかを多数の資料と年表・図版で実証的に明らかにする画期的な論集。
五十殿利治 (オムカトシハル)
1951年生まれ。早稲田大学大学院文学研究科芸術学博士後期課程中退。筑波大学大学院人間総合科学研究科教授。著書に『大正期新興美術資料集成』(国書刊行会、共著)、『観衆の成立 美術展・美術雑誌・美術史』(東京大学出版会)など。
序 インターナショナルとナショナルの場──一九三〇年代日本美術の海外進出
五十殿利治
日本のプロレタリア美術運動とその周辺におけるインターナショナリズム――国際交流展を中心に
五十殿利治
羅馬開催日本美術展について
草薙奈津子
一九三九年の「伯林日本古美術展」と新聞・雑誌批評
安松みゆき
オリンンピック〈芸術競技〉と日本の美術界――ロサンゼルス・ベルリン・東京
長嶋圭哉
国際文化事業から対外文化工作へ――─一九四一年の国際文化振興会主催「仏印巡回現代日本画展覧会」
桑原規子
朝鮮美術展覧会と朝鮮における「美術」受容
喜多恵美子
南国美術の殿堂建造──台湾展物語
顔娟英(鶴田武良/塚本麿充・訳)
写真壁画の時代――パリ万国博とニューヨーク万国博国際館日本部を中心に
川畑直道
〈満洲美術〉年表(付論・〈満洲美術〉について)
飯野正仁
国際文化振興会芸術事業一覧(一九三四~一九四五年)
山本佐恵