ブッキョウキョウイクノテンカイ
仏教教育の展開
発売日 2010/04/23
判型 A5判 ISBN 978-4-336-05036-6
ページ数 416 頁 Cコード 3315
定価 9,020円 (本体価格8,200円)
日本における仏教教育のあり方を、①古代・官僧教育とその周辺、②中世・顕密仏教のトリレンマ、③近世・寺院法度の内と外の三部構成・八論文で詳細に論究する。
齋藤昭俊 (サイトウショウシュン)
昭和5年栃木県に生まれる。
栃木中学校、大正大学、同大学院修士課程をへて、昭和31〜33年インド政府招聘留学生(ベナレス・ヒンドゥー大学大学院)、文学博士。
昭和59〜平成2年大正大学学監兼教養部長。現在大正大学名誉教授。
平成4〜12年日本仏教教育学会長、現在名誉会長。
持田賞、教学功労賞、密教学芸賞受賞。
久木幸男 (ヒサキユキオ)
1924年生。京都大学文学部哲学科卒業(同上大学院=旧制、前期修了)。教育学博士。
西山短期大学、大谷大学文学部、横浜国立大学教育学部、仏教大学教育学部の教員を歴任。横浜国立大学名誉教授。
平成16年2月5日死去。
小山田和夫 (オヤマダカズオ)
1952年生まれ。玉川大学文学部教育学科卒業。立正大学大学院文学研究科博士後期課程中退。文学修士。
立正大学助手、講師、助教授を経て、現在、立正大学文学部教授。
宮城洋一郎 (ミヤギヨウイチロウ)
1947年生まれ。龍谷大学文学部史学科卒業。龍谷大学大学院文学研究科博士課程満期退学。博士(社会学)・仏教大学。
種智院大学助教授、教授を経て、皇學館大學社会福祉学部教授。
髙山有紀 (タカヤマユキ)
1967年生まれ。日本女子大学文学部史学科卒業。日本女子大学大学院文学研究科教育学専攻後期博士課程修了。博士(文学)。新島学園短期大学准教授。
竹内明 (タケウチアキラ)
1942年生まれ。名古屋大学教育学部教育学科卒業。同大学院教育学研究科修士課程修了。
佛教大学文学部助教授・教授などを経て、現在同大学教育学部嘱託教授。
日本仏教教育学会会長などを歴任。現在同学会名誉理事。
この間、名古屋大学・神戸大学・滋賀大学・京都西山短期大学などの非常勤講師兼任。
教育思想史専攻。
主な著作に『乱世の子ども』(共著、第一法規)、『講座 日本教育史』(第1巻、共著、第一法規)、『仏教教育の展開』(『仏教教育選集』第2巻、共著、国書刊行会)、『敦賀市教育史』(編集・監修、全4巻、福井県敦賀市教育委員会)など。
大戸安弘 (オオトヤスヒロ)
1951年生まれ。横浜国立大学教育学部教育学科卒業。筑波大学大学院教育学研究科博士課程単位取得退学。博士(教育学)。
日本学術振興会奨励研究員、東京学芸大学教育学部助教授を経て、横浜国立大学教育人間科学部教授。
澤博勝 (サワヒロカツ)
1962年生まれ。神戸大学文学部史学科卒業。神戸大学大学院文化学研究科博士課程単位取得退学。博士(史学)。
日本学術振興会特別研究員(PD)。福井県立歴史博物館主任学芸員。
籠谷眞智子 (カゴタニマチコ)
1931年生まれ。京都女子大学文学部東洋史学科卒業。京都女子大学名誉教授。元龍谷大学特任教授。
木村政伸 (キムラマサノブ)
1957年生まれ。九州大学教育学部卒業。九州大学大学院修了。九州大学助手、筑波女学園大学講師、助教授を経て現在教授。
序論 前近代日本の仏教教育
第1部 古代・官僧教育とその周辺
序説
第1章 「山家学生式」十二年篭山修行制度の成立とその後
第2章 綜芸種智院の世界
第2部 中世・顕密仏教のトリレンマ
序説
第3章 中世興福寺の「会」と「講」――南都寺院社会における学侶の養成
第4章 浄土教の興隆を支える僧俗の学習とその支援――『他阿上人法語』に見える武士を中心に
第5章 仏教教育としての遊行の位相
第3部 近世・寺院法度の内と外
序説
第6章 近世社会における仏教教化活動と民衆――越前真宗の事例を中心に
第7章 女性の仏教修得の軌跡――近世仏教の礎
第8章 仏教教育の場としての手習塾――往来物の分析を中心に
結び――近代への展望