ダールグレン
ダールグレン Ⅱ
発売日 2011/06/21
判型 四六変型判 ISBN 978-4-336-04742-7
ページ数 536 頁 Cコード 0397
定価 3,740円 (本体価格3,400円)
国書刊行会SF<未来の文学>シリーズ、第Ⅲ期刊行開始!
「20世紀SFの金字塔」「SF界の『重力の虹』」
「ジャンルを超えたマジックリアリズムの傑作」と称されながらも、今まで謎に包まれていた伝説的超大作がついに登場!
序文:ウィリアム・ギブスン 解説:巽孝之
『ダールグレン』は秘められた傑作であり、茫然とした読者たちを生きたまま30年間飲みこみつづけてきた都市=書物=迷宮である。その美しさと力は、ますます成長しているように思える。――ジョナサン・レセム
サイエンス・フィクションの分野でこれまでに生みだされた最上の作品……文学におけるランドマークだ。――シオドア・スタージョン
ファンキーでセクシャル、省略されて謎めいた語りと複雑な構造……わたしはすでに三回読んだ。少なくともあと三回は読むだろう。――フレデリック・ポール
ディレイニーの万華鏡的な散文~カオスを受けいれようとするひとつの社会の力強いヴィジョン~が、この本を読みとおす旅を、それだけの価値のあるものにしている。 ――ジェラルド・ジョナス (「ペントハウス」誌)
サミュエル・R・ディレイニー (サミュエルアールディレイニー)
1942年ニューヨーク生まれ。ニューヨーク市立大学を中退後、漁船乗りやフォークシンガーとして世界を放浪、62年『アプターの宝石』でデビュー。該博な知識と詩的文体、多層的語りを駆使してメタファーに満ちた神話的作品を多数発表、アメリカン・ニューウェーブの旗手として活躍。長編に『バベル-17』(66年、ネヴュラ賞受賞)『ノヴァ』など。75年に超大作『ダールグレン』を刊行、賛否両論を巻き起こしながらSFとしては異例の大ベストセラーとなる。
大久保譲 (オオクボユズル)
1969年生まれ。著書に『知の教科書 批評理論』(共著、講談社)、訳書にデイヴィッド・マドセン『グノーシスの薔薇』(角川書店)、シオドア・スタージョン『ヴィーナス・プラスX』(国書刊行会)など。
Ⅴ 光と闇の生き物たち
Ⅵ 重ね書き(パリンプセスト)
Ⅶ アナテマータ――災厄日記
解説 巽孝之
訳者付記