新装版
カッパマンダラ
河童曼陀羅
発売日 1999/07/04
判型 B5判 ISBN 978-4-336-04127-2
ページ数 580 頁
定価 16,500円 (本体価格15,000円)
著者のライフワークであった河童を主題とする作品、43篇を収録。各作品を折口信夫や小林秀雄、棟方志功ら河童を愛する人びとが味のある河童画を寄せて飾った贅沢な一冊。原本昭和32年刊行。叙=佐藤春夫。
火野葦平 (ヒノアシヘイ)
1907年福岡生まれ。本名玉井勝則。早稲田大学英文科を卒業前に兵役に服す。除隊後、家業の沖仲仕組頭を継ぐ。労働運動に従事し検挙されて転向の後、地元の同人誌に参加。1937年、日中戦争に兵士として従軍中『糞尿譚』が芥川賞を受賞。従軍記『麦と兵隊』『土と兵隊』『花と兵隊』の「兵隊三部作」がベストセラーとなる。太平洋戦争中に報道班員として活躍。戦後は公職追放指定を受け「戦犯作家」とされた。著書に、従軍記『麦と兵隊』、自伝的長編『花と龍』、『革命前後』など多数。1960年死去。
題字 武者小路実篤
河童曼荼羅敍 絵 折口信夫 文 佐藤春夫
絵
河童孤独之図
河童果物皿登之図
河童龍乗之図
河童竹林遊魚之図
河童大合戦之図
文
石と釘/李花/川風
詫び証文/昇天記/胡瓜と恋
月かげ/百日紅/清流/紅皿
白い旗/青法師赤法師
復習/英雄/金銀花
人魚/新月/煙草の害について
珊瑚礁/濁流/南と北/邪恋
曲馬団/名探偵/あひびき
海御前/花の下の井戸/伝令
蓮の葉/魚眼記/千軒岳にて
皿/梅林の宴/酒の害について
水紋/羅生門/亡霊/蕎麦の花
十三夜/手/女の害について
花嫁と瓢箪/妖術者
後
河童音頭
後書 河童独白
編纂覚書