戦前期日本の教育を特徴づけるのは国定教科書の存在である。明治以来、これらの尋常・高等小学校の教科書を編纂する際作成された編纂趣意書を博捜し、集大成した。教育史・社会史研究に必須の根本資料。

【本書の特色】

●明治・大正・昭和の40年間にわたり文部省が編纂した尋常・高等小学校、国民学校初等科・高等科の全ての国定教科書編纂趣意書を収集し、関連資料を加えて初めて集大成。
●編纂趣意書は、国定教科書期の日本の教育政策を具現化した教育内容そのものであり、教育研究における第一級の基本文献である。
●教育学、教育史、教科・教材史などの研究に、また近代史の研究にも必携。図書館・研究室必備の書。
●今回復刻にあたって詳細な解説、内容一覧、国定教科書との対照表および文部省図書監修官等の編纂趣意論文・講演要旨目録を別巻として収録。

【対応する国定教科書の教科】
修身、国語読本、国語書キ方・習字、算術・算数、日本歴史・国史、地理、理科、図画・工作、唱歌・音楽、家事・裁縫、農業、商業・簿記、水産、工業、英語

中村紀久二 （ナカムラキクジ）