ハンザイブンガクケンキュウ
犯罪文学研究
発売日 1991/09/26
判型 四六判 ISBN 978-4-336-03294-2
ページ数 336 頁
定価 2,990円 (本体価格2,718円)
西鶴・馬琴の裁判小説、北条団水の詐欺譚、近松とシェークスピアにおける殺人比較論など、江戸から明治に至る日本犯罪文学の系譜を追った名著。探偵小説の鬼たちを魅了した不木随筆のエッセンスを収録。
小酒井不木 (コザカイフボク)
1890年、愛知県に生まれる。本名小酒井光次。東京帝国大学医学部卒業。東北帝国大学教授。生理学・血清学の研究で国際的な業績をあげる傍ら、「犯罪文学研究」「殺人論」などのエッセイを「新青年」他に発表、幅広い人気を博した。医学的知識を活かした特異な探偵小説、ドゥーゼやチェスタトンの翻訳、評論、随筆など多方面で活躍、探偵小説勃興期に大きな足跡を残した。代表作に「人工心臓」「恋愛曲線」「疑問の黒枠」「闘争」など。1929年死去。