アルゼンチンタンペンシュウ
アルゼンチン短篇集
発売日 1990/02/26
判型 A5変型判 ISBN 978-4-336-02575-3
ページ数 167 頁
定価 1,923円 (本体価格1,748円)
姉を毒殺して手に入れた膨大な遺産を隠しもってブエノスアイレスに向かう馬車に乗ったカタリーナは、自分と同じマントをはおり同じ頭巾を被った一人の女性客に気づいた。朝もやの中に浮かんだその顔は、なんと死んだはずの姉ではないか。とその時、大音と共に馬車が傾き、カタリーナは外に投げ出される……(ムヒカ=ライネス『駅馬車』)。他に、コルタサル『占拠された家』、ビオイ=カサーレス『烏賊はおのれの墨を選ぶ』、シルビーナ・オカンポ『物』等全九篇。
フリオ・コルタサル (フリオコルタサル)
1914年~1984年。ブリュッセルに生まれる。少年の頃から英・米・仏の古典文学、さらにはシュルレアリストらの作品を愛読。1951年渡仏後、前衛的手法と文体を駆使した問題作を次々に発表し、ラテンアメリカ文学の代表的作家となる。
内田吉彦 (ウチダヨシヒコ)
1937年生まれ。東京外国語大学大学院中退。フェリス女学院大学名誉教授。
遊戯の終り
定価2,350円(税込)