キエユクニジ
消えゆく虹
発売日 1984/12/04
判型 四六判 ISBN 978-4-336-02367-4
ページ数 224 頁
定価 2,530円 (本体価格2,300円)
曲馬団に生きる澄三と鞠子。みなし子のはずの鞠子が実は富豪の娘であることが分かり、2人の運命は大きく変わる。著者自らの挿画で生き生きと描かれるドラマは、読む者をスリルとサスペンスの世界に誘う。
加藤まさを (カトウマサヲ)
1897年~1977年。静岡県藤枝市生まれ。
幼い頃は病弱で絵や歌を好む少年であったが、教師であった父の意向で美術学校ではなく立教大学予科に入学。かたわら川端画学校に学ぶ。大学で英文学を学んだことから、イギリスの画家デュラックに惹かれて本格的に抒情画に取り組み、1919年に東京神田の上方屋平和堂より絵はがきが刊行され一躍有名になる。
生涯を通じて童謡、挿絵、楽譜、詩画集を発表し続け、大正末期から昭和初期にかけて竹久夢二、高畠華宵、蕗谷虹児らと共に抒情画全盛時代を築いた。