リツリョウセイノショモンダイ
律令制の諸問題
発売日 1998/08/25
判型 A5判 ISBN 978-4-336-01615-7
ページ数 570 頁
定価 7,700円 (本体価格7,000円)
本書は、大化改新詔の信憑性や「郡」「評」論争、郡司制の成立、天智天皇と近江令、租法・田積から班田収授法・三世一身の法にいたる土地制度論など、律令制に関する基本的な問題を論じている。
田中卓 (タナカタカシ)
大正12年12月12日生れ(大阪市)
昭和20年9月東京帝国大学文学部国史学科を卒業
昭和35年4月文学博士(旧制)
府立大阪社会事業短期大学教授を経て、昭和37年4月から皇學館大学教授、平成4年4月から同大学大学院教授、平成6年6月から同大学名誉教授、平成23年7月から同大学学事顧問
昭和48年12月皇學館大学文学部長
昭和55年4月から昭和63年3月まで皇學館大学学長
平成30年11月逝去
著書・『住吉大社神代記』『出雲国風土記の研究』『神宮の創祀と発展』『愛国心の目覚め』『住吉大社史』(上・中巻)『概説日本史』(改題『教養日本史』)『祖国を見直そう』『祖国は呼びかける』『日本古典の研究』『日本国家成立の研究』『海に書かれた邪馬台国』『古代天皇の秘密』『皇国史観の対決』『伊勢神宮と式年遷宮』『歴史と伝統』『田中卓著作集』12冊(国書刊行会)『田中卓評論集』4冊(青青企画)
編著・『維新の歌―幕末尊皇志士の絶唱ー』『白山神社史』『真清田神社史』ほか
校訂・『新撰姓氏録』(神道大系)・『神道五部書』(神道大系)・『風土記』(神道大系)
一、大化改新詔の信憑性をめぐる論争
二、郡司制の成立
三、『評(督)』に関する新史料五点
四、「郡」「評」論争私考――大化改新の基礎的研究
五、新史料「評」を含む『古屋家家譜』の出現
六、年号の成立――初期年号の信憑性について
七、天智天皇と近江令
八、天智天皇の不改常典
九、奈良時代以前における〝新嘗〟と〝大嘗〟について
十、尾張国はもと東山道か
十一、令前の租法と田積法の変遷
十二、大宝二年西海道戸籍における『受田』――浄御原令受田一歳説に対する疑
十三、大宝令における死亡者口分田収公条文の復旧
十四、再び准折・結階を論じて新算定法に及ぶ
十五、倉庫令〝除耗率〟適用に関する一発見――天平税帳の実例を通じて
十六、『令集解』講読覚書二題
十七、美濃国大宝戸籍に見える国司四等官制について
十八、三世一身法について
解説 嵐義人