ヤマタイコクトイナリヤマトウメイ
邪馬台国と稲荷山刀銘
発売日 1998/08/25
判型 A5判 ISBN 978-4-336-01612-6
ページ数 430 頁 Cコード 3321
定価 6,600円 (本体価格6,000円)
邪馬台国の所在と上代特殊仮名遣・邪馬台国新論・稲荷山古墳出土の刀銘の3篇で構成する。不弥国と投馬国の新比定、水行10日の新航路発見等の新見解は、邪馬台国筑後山門郡説に有力な根拠を与えた。
田中卓 (タナカタカシ)
大正12年12月12日生れ(大阪市)
昭和20年9月東京帝国大学文学部国史学科を卒業
昭和35年4月文学博士(旧制)
府立大阪社会事業短期大学教授を経て、昭和37年4月から皇學館大学教授、平成4年4月から同大学大学院教授、平成6年6月から同大学名誉教授、平成23年7月から同大学学事顧問
昭和48年12月皇學館大学文学部長
昭和55年4月から昭和63年3月まで皇學館大学学長
平成30年11月逝去
著書・『住吉大社神代記』『出雲国風土記の研究』『神宮の創祀と発展』『愛国心の目覚め』『住吉大社史』(上・中巻)『概説日本史』(改題『教養日本史』)『祖国を見直そう』『祖国は呼びかける』『日本古典の研究』『日本国家成立の研究』『海に書かれた邪馬台国』『古代天皇の秘密』『皇国史観の対決』『伊勢神宮と式年遷宮』『歴史と伝統』『田中卓著作集』12冊(国書刊行会)『田中卓評論集』4冊(青青企画)
編著・『維新の歌―幕末尊皇志士の絶唱ー』『白山神社史』『真清田神社史』ほか
校訂・『新撰姓氏録』(神道大系)・『神道五部書』(神道大系)・『風土記』(神道大系)
一、邪馬台国の所在と上代特殊仮名遣
二、邪馬台国新論
第一章 邪馬台国論争のすすめ
第二章 卑弥呼の国へのルートを追へば
第三章 画期的な放射線コース説の出現
第四章 修正・放射線説を提唱する
第五章 不弥国は金印出土の志賀島か
第六章 投馬国を五島列島に探る
第七章 水行二十日で投馬国へ
第八章 里程の検討と新航路の発見
第九章 邪馬台国は筑後国山門郡に
第十章 邪馬台国のヤマト朝廷との関係
三、稲荷山古墳出土の刀銘について
第一章 世紀の大発見〝稲荷山刀銘〟
第二章 戦後古代史学界の風潮
第三章 刀銘一一五字の解読
第四章 ヲワケノオミの実像
第五章 ワカタケル大王の世界
第六章 八代系譜の信憑性
第七章 井上光貞学説の動揺
第八章 古代天皇の実在
第九章 太朝臣阿萬侶の墓誌銘
解説 川北靖之